2013.11.30 Saturday
「住まい」ができること...。5
一度建ちあがってしまえば無言な住まいが、住まい手に語ることは限りない。そのための準備を私たちは何かに取り付かれたように行う。住まいが実際に使われ始めるといなくなる私たちだからこそ、「それでよいか。本当に良いか。」と自問自答しているのである。
様々な手法があるから、もっとライトなアプローチがあるかもしれない。しかし、どうしても私はこうなってしまう。住まいは無言だけれども、多弁である。またグラビアのワンシーンのように様になった瞬間だけではなく、限りなく羅列する住まい手の日常をともにする。自ずと住まい手に与える影響は大きいのである。例えばとるに足らない、意味のない時間を一番長く過ごすのが住まいとすれば、まさに住まい手との共生具合は他に類を見ないのである。住まいは住まい手と一心同体、そういうものを構築するという意味では、住まいづくりはあらゆる「if」を考察しながら、よりベターを選択して行くということなのかもしれない。(つづく)
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