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性能を語る時代...。3
 現時点で、性能の全く足りない空間を作り出した所で、その責を問われることはない。業界のモラルの問題だから、規正して罰則を設けるという事が良いのかどうかも分からない。ただ、著しく住まい手が今後不利益を得る事は必至である。
 まずは、住まいづくりをしようという一般の方に対して、現実を理解していただく努力は必要だと思う。欧米では、建物にはエネルギーパス表示が既に一般化して、不動産購入や賃貸物件の選択の大きなものさしになっている。空間の構築には、意匠・構造・設備とともにエネルギーコンサルがしっかり入り、品質を守っている。先般のドイツ視察のお話を職人さんとしていて、「日本は30年くらい遅れている」と私が感想を述べると、職人さんたちは少々不満げな顔で「本当ですか?」と返した。「日本の技術はこんなに進んでいるのに」オーバーだろうという意味である。ただ、私に言わせれば、その進んだ技術は、大量生産やコスト管理、手間を惜しむための技術であって、性能をあげるためのものばかりではないような気がしてならない。極端な言い方をすれば、快適な環境とエネルギー消費に対する思想背景、哲学が30年くらい遅れてしまっている感じが否めないのである。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 07:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
性能を語る時代...。2
 例えば、意識して将来を見越した性能の住まいづくりと、売らんかなの前代未聞の性能の望めない住まいが、隣り合わせに同時に建っていて、価格帯もそれほど変わらないとすれば、ある意味それを選択する住まい手は天国と地獄、ここをどちらにシフトするかで大きく人生が変わってしまう。業界として、モラルが問われるが、職人さんの末端まで、どれほどの知識で日々の仕事をしているかと考えれば、この問題の是正は簡単には進みそうもない。
 今後のエネルギー事情や、世界の流れを俯瞰すれば、今だ性能を期待出来ないアルミサッシを使用したり、断熱性能もお茶を濁す程度、換気計画もおざなりのままに住まいを建てる事は、もはや消費者を欺く犯罪行為に近いと言えるのだが、そういうものを取り締まるものかない以上、当面は住まい手の皆さんにその違いを啓発し続けるしかないのかもしれない。ヨーロッパのような、性能表示の義務づけが望まれるが、それまでにどれほどの不良在庫が溜まるかが心配である。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 09:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
性能を語る時代...。1
 最近コアな仲間とばかりお話をしていると、高性能サッシのU値が何処まで下がったとか、今回の現場の想定Q値はいくらだとか言う会話で終始する事が多い。ただ、ふと住宅団地の現場でお隣さんを見ていると、今だ、ろくに断熱もせずにシングルガラスのアルミサッシが取り付けられているのを見ると、一体どうすればと思ってしまう。我々のような者が、まだごくごく一部だとは分かっていても、現実を目の当たりにすると当惑してしまう。職人さんは当たり前の顔で現場を行き来し、時折現場に来る施主ご家族も、新居が着々と出来ている事に清々しいお顔で現れる。私たちの現場と何ら変わらない空気感で、今だそんな住まいが建てられているのである。先日等はそんな施主と遭遇し、わたしなどは思わず視線を泳がせてよそに向けてしまったのである。確かに予算の差こそあれ、されでもおそらく2割も3割も変わらない。まさかちょっとちょっとと水を指す訳にも行かず、困りものである。この現実をなんとかしなければ、本当に罪である...。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 10:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
知らない怖さ...。3
 ものづくりをしていると、案外そう言うバランスが保たれているのかもしれないなと思ったりする。思索し、手を動かし、他人の反応を受け、また手を動かし、とそのプロセスが自らの手中にある。現代社会は、今使っているエネルギーも、食べているものも、自分が所属している社会の仕組みも、どんどん分からない方向に進んでいってしまっているのではないか。今使っている電気が、化石燃料で出来ているのか、原発なのか、あるいは再生可能エネルギーであるのかさっぱり分からない。今食べた白身の魚のフライが、何と言う魚で、何処で獲られたものなのかも分からない。ともすれば、肉なのか魚なのかも分からない時すらある。ふと考えると、「知らなくて良いのだろうか」と思ってしまうのである。自分にその気がなくても、原発の電気を使いまくり、添加物だらけの食べ物で自分の身体を形成している。ゾッとして上を見ると、「だってその方が便利でしょ」とニヤリとされている感じが拭えない。現代人がバランスを崩し、心身ともに違和感を禁じ得ないのは、そう言うものではないかとつくづく思うのである。
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| 住まいづくりのヒント | 10:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
知らない怖さ...。2
 おおよそこのまま、大量生産大量消費のコンビニエンスな社会が、未来永劫続くとは思えない。また、それが本当に我々に取って幸福かというのも問題もある。しかし政治やそれを庇護する報道はあたかもそれが最善の道であるかのような喧伝ぶりである。天の邪鬼な私などはどんどん何も信じられなくなってきている。報道に偏りがあり、公平さに欠き、判断基準としてのものさしにはなりえない。
 「便利」は「手間」を惜しむ。生産性を上げるためにはこの発想は有効であり、悪い事ばかりではないとは思う。ただ、目的がやがておざなりになり、手間を省く事が目的になるとあらゆるものがバランスを崩す。本来、日の出とともに起き、日没とともに休み、大地を耕し、太陽の恵みを享受していた私たちは、やがてこの「便利」に毒されて、何もかも分からなくなってきてしまっているきらいがある。現代人は時としてルーチンワークを嫌うが、ひたすらに草むしりをしたり、何かに没頭する時間は大切なのではないかというお話にもなった。そしてこの思考停止の現代人は、既に二世三世となり、本来の大切なことを知らないでいるのである。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 11:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
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