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時間とのつきあい方...。3
 もしかすると現代社会は、ルーチンワーク(単純作業)をくらしの中から取り除き、効率を上げ、そういうものから我々を解放し「ゆとり」を作り出すことに奔走して来た社会かもしれない。確かにそこに私たちは「余暇」を生み出し、リフレッシュする時間を楽しんでいるかのようである。確かに、日の出から日没まで重労働でやっと食料を得た時代の人々より豊かではあるようだ。ただ、ほんとうにそうだろうか。
 私は変人かもしれないが、ルーチンワークが嫌いではない。自分の着るワイシャツは黙々と夜中にアイロンをかけるし、自分で食べるものは外食しない時は料理も厭わない。無心でそういうことをやり遂げたあとは、妙に気持ちのよいものなのである。無意識に息を止めて、ドリッパーの泡立つコーヒーを見つめながらドリップしているつかの間などはある種の効率の良い気分転換である。頭と体のバランスをそういうもので取っているような気がしてならない。
 余暇を生み出し、その余暇で小さな画面を覗き込み、小刻みに手先を動かす子供たちのゲームの様などを見ると、私にはおよそ進化した人類には見えない気がしてならないのである。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 07:41 | comments(0) | trackbacks(0) |
時間とのつきあい方...。2
 現代人の時間の尺度には、絶対値の時間の流れと、文明の利器で作り出す利便上の時間とが存在する。例えば、福岡から東京へは飛行機で1時間半、空港へアクセスが極端によい福岡はその時間が私たちの感覚である。朝ゆっくり家を出ても、昼には東京でランチができてしまう。私が通う山口には、例えば自宅からマイカーを使い都市高速から高速利用でちょうど2時間これも感覚である。つまり時間の感覚的には東京の方が近いのである。もっと言えば、東京より新幹線利用の大阪の方が3時間で少し遠い。実質の距離などもうわからない。実質このようなことが日常の中でも頻繁に起っている。都心部ほどそうかもしれない。この混乱の中で私などは動き回っているのかと思うと、どうも体の中に埋め込まれている体内時計や感覚が狂いまくっているのではないだろうかと心配になってくる。無駄を省き、利便を追求する近代以降の科学文明は私たちに凄まじいスピードで大変な豊かさを享受してくれているが、時折そのうねる波に飲まれて溺れそうになってしまうのである。
 少し、原始の感覚を取り戻さなければならない。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
時間とのつきあい方...。1
 訳あって、この数日間を車のない時間で過ごしている。打ち合わせや移動はすべて電車や公共交通機関である。それなりに時間もかかるし、苛立たしさも少しばかりなくもないが、意外にも心の奥底で、トボトボと歩き、バスを待ち、電車に乗る自分を楽しんでいたりするのである。過日は事務所のある場所から博多駅までバスに揺られ、駅から電車を乗り継いで田川まで行って来た。すると、普段見えないものがずいぶん見えて来たりするものである。
 思えば、自分で事務所を開所して分刻みで動き始めて25年、常に時計をにらみながら、自らハンドルを握り次から次へと移動する日々を送って来た。こんなにバッグ一つを持ち、体一つで動き回ったことはなかったのかもしれない。そう思えば、しばしの不便も気付きの時間とするにはよいのかもしれない。先日お供をしたファイスト博士は、一日8キロのウォーキングを日課にされていると言われていた。日本の和辻や西田と言った哲学者たちも京都東山の哲学の道をてくてくと歩きながら、思索を重ねられたのは有名だが、博士もそのウォーキングを楽しまれているかのようだった。マイカーを「足」と言うようになり、車がないと「足」がないと言い訳する日常に慣れ切ってしまったのかもしれない。だとすれば、少しばかり今回は考えてみたいのである。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 07:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
豊かな社会への道のり...。6
 青臭い幸福論を語ったところで、現実の荒んだ社会が豊かになるとも思えないが、それでも一個人が幸せを感じないことには始まらない。全体主義の中で、「そこそこ幸福でしょ」とお為ごかしに言われても、何となくうなづけない。幸福とは、豊かな時間の流れである。充実した時間は、つまらない時間より早く過ぎてしまう。しかしその速度の速い充実した時間が人生に沢山ちりばめられてみたされることこそが幸福である。私は幸福とは、誰と、どこでどんなことをして過ごすかと言うことで決まって来ると思うのだが、大切な人や楽しい仲間と何をするかは本人次第としても、どこでと言う意味で、人生のかなりの割合を過ごす住まいをはじめとする役割は大きいと思うのである。一生の9割は屋内で過ごすと言う現代人のその部分を私たちは担っている。それをおざなりにして何の経済だろうか。どうもここにこの国のチープさがある。少なくとも、住まいは、軽々に消費されていく対象ではあってはならないはずである。豊かな社会は、個人の幸福を一つ一つ積み上げた大いなる幸福の具現化でなければならないのではないだろうか。前途多難、様々なものが必ずしも望ましい方向へ向かっているとは言いがたいが、そこへ向かってあらゆる分野の人たちが向かう努力をしなければならないのである。
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| 住まいづくりのヒント | 08:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
豊かな社会への道のり...。5
 最近、私たち人間のほんとうの幸福とは何だろうと考えたりする。数十年、この国が求め続けた「ものあまり」の世界では決してないことはもう実証されたのではないだろうか。既成の政治家たちは未だ国民は「もの」さえ与えていれば黙っていると高をくくっているが、実は気づいている人も少なくない。その証拠に、国は報道規制をかけ、あらゆるメディアに現行の正当性ばかりを発信させている。見え見えだ。
 少なくとも、ほんとうに省エネで、四季を通じで快適な住空間は目の前にあるが、それを体験した経験のある人が驚くほど少ないのである。
 薄々わかっているのに安普請に走り、二十年後にはまた建て直す。むしろそうしてくれた方が内需が膨らむとほくそ笑む所管のお役所とつるんでいる業界だとすれば、何のための公的機関だろうか。私は、この稿の最初に、これからは一個人の意志の重要性を取り上げた。お国が個人より、モンスターのような既得権益よりの動きばかりしている時代である。本物を見て、自分で考えて選択していかなければ、そこに豊かさなどないのである。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 09:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
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