2014.04.30 Wednesday
時間とのつきあい方...。3
もしかすると現代社会は、ルーチンワーク(単純作業)をくらしの中から取り除き、効率を上げ、そういうものから我々を解放し「ゆとり」を作り出すことに奔走して来た社会かもしれない。確かにそこに私たちは「余暇」を生み出し、リフレッシュする時間を楽しんでいるかのようである。確かに、日の出から日没まで重労働でやっと食料を得た時代の人々より豊かではあるようだ。ただ、ほんとうにそうだろうか。
私は変人かもしれないが、ルーチンワークが嫌いではない。自分の着るワイシャツは黙々と夜中にアイロンをかけるし、自分で食べるものは外食しない時は料理も厭わない。無心でそういうことをやり遂げたあとは、妙に気持ちのよいものなのである。無意識に息を止めて、ドリッパーの泡立つコーヒーを見つめながらドリップしているつかの間などはある種の効率の良い気分転換である。頭と体のバランスをそういうもので取っているような気がしてならない。
余暇を生み出し、その余暇で小さな画面を覗き込み、小刻みに手先を動かす子供たちのゲームの様などを見ると、私にはおよそ進化した人類には見えない気がしてならないのである。(つづく)
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