2014.05.31 Saturday
名もなきスペース...。1
お打ち合わせをしていて、たまに「ここは何の部屋ですか?」「ここは?」とやっていて説明に困ることがあります。「溜まり」とか「ゆとり」とか、「ここで一息ついて...」などとしどろもどろで返答しているとお客様も何だか要領を得ない感じです。考えてみれば、いちいち間取り図に部屋名をつけていくと、私の場合、時々困ることがあります。一般的に○○LDKとやられると、そこに当てはまらない部分が多々あるからです。あえて余程のことでないと間仕切りを用いて仕切らないように考えていくと、気がつけば部屋とも何ともつかない部分も出てきます。その部分は時折暮らしのゆとりとなって、住まい手たちに「ここに座ってみて」とか「実はこの窓からいい風入るんです」などと語りかけることがあるんです。もちろん、無駄があってもいけないし限られた予算の中で豊かさを表していくのは大変ですが、そういう部分は案外暮らし始めてから効いてくる部分といえるかもしれません。問題は、お打ち合わせ中はご説明のしようがないその部分に、どう名前を付けるかで、あえなく却下などされて「ここ無駄ですよね」などとなると少々トホホな結果となります。笑。まあ、この辺りの間合いが互いにわかるようになるまでお打ち合わせを詰めていくことが大切なんですけどね。(つづく)
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