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東北出張にて...。2
 西方アトリエ、臥竜山の家と、大変有意義な見学会を体験させていただいた私たちは、能代市中心部にある旧料亭「金勇(かねゆう)」に場所を移しての意見交換会となりました。この「金勇」は、秋田杉という銘木を豊富に生産した土地柄、大きな商いをした旦那集の会員制の料亭だった場所で、現在は国の指定文化財として公開されている施設だそうです。先人の匠たちが技を競った痕跡が至る所にちりばめられている名建築と言えるかもしれません。現在のかたちに整ったのは昭和12年という事ですが、銘木も潤沢にあった時代の仕事として、今再現したくても出来ないものなだけに建築の世界の端くれにいる者としては限りないあこがれを感じるものでした。普段は許可されていないそうですが、新住協秋田支部の粋な計らいで、この場所での懇親会となります。大広間に座布団で着席と、暖かい雰囲気の中、西方先生、先生の施工を司っている池田社長、そして私たちPHJの森代表、松尾理事が登壇され、まずは将来展望等をそれぞれ語られました。その後は聴衆も交えてのフリートーク、質問が上がると誰かが答えるという和やかな意見交換会となりました。西方先生曰く、「秋田の人は懇親会でお酒が入るとよく喋る」とお座敷を変えての
懇親会では、地元のおいしいお料理に舌鼓を打ちながら、大いに盛り上がりました。先生の予言通り、笑、澄み切った本当においしい地酒の助けもあり、新住協秋田支部の皆様、PHJの有志がそこここで名刺交換か始まり、まずは一献とお酌をし合う愉しい時間でした。同じ志を持つ者同士、普段のテリトリーでも重なる部分は多く、思わぬところで同じ知人の話しが出たり、と愉しいものでした。少しずつでも垣根を越えて、情報交換をし、レベルアップを図りたいという皆さんの意思がとても素直に感じられる良い空気感の会となりました。
 懇親会の後、各団体混在して能代の夜に繰り出す方達も大勢いたようです。私たちは、翌日の紫波町で行われる「省エネ建築診断士セミナー」の準備に、岩手県紫波町まで3時間の車を飛ばしました。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 07:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
東北出張にて...。1
  仕事の合間を縫うように、秋田・岩手の強行軍の出張へ。目的は、所属する一般㈳パッシブハウスジャパンと、長年日本の木造住宅の進歩にご尽力されている新住協秋田支部の皆様との意見交換会への参加と、岩手県紫波町でのイベント参加でした。福岡から、大阪伊丹経由で秋田空港へ折りついた私は、全国から集まった仲間たちとともに、まずは省エネ住宅界の重鎮である西方先生の事務所に伺いました。アトリエは1992年のもので、当時から断熱気密のいろはを徹底され、あこがれの屋根緑化まで施された各紙で紹介された有名な先生のアトリエです。気さくな先生のお人柄に感動しながらも、その先駆的なお仕事を実際に拝見し、清々しいスケジュールの始まりとなりました。またサッシメーカーの弊社担当の方が福岡から秋田に転勤になり、このスケジュールを聞きつけてご連絡してくださったのには嬉しかった。思わぬ再会もこの西方先生のアトリエで果たせました。朽ちていくのではなく、なじみ、風格を増し、存在感を増していく建築でした。それから私たちは、西方先生とパートナーシップで高性能住宅を造り続けている池田建築店の「臥竜山の家」を見学させいいただきました。この住まいは、西方先生と室工大鎌田先生の設計にて、2008年第三回サスティナブル住宅賞国交大臣賞を受賞された住まいです。当時でQ値は0.64随所に自然エネルギーの活用が工夫されています。太陽光をフルに使い、動力はもちろん、ガラスと黒い外壁面間で作られた暖気をダイレクトに室内に取り込む装置等が、きわめてシンプルな機構で実現されていました。シンプルである事は、住まいづくりの鉄則ですが、まさにその具現化を実践されている仕事と言うイメージでした。見学者の次々と湧いてくる質問に、西方先生、池田社長、そして家主の池田専務が気さくに答えてくださいます。同じ志を持って全国各地で住まいづくりの進歩を思う人々の空気感に、日々の雑多な事からしばし離れ、溜飲が下がる思いがしました。
 今年はじめのドイツのツアーでは、西方先生のお嬢さん、池田専務ともご一緒だった事も
あり、一般㈳パッシブハウスジャパンのツアー参加者とともにさながらドイツツアーの同窓
会といった和やかな空気感の行程でした。研究熱心なお仲間は、見学会のさなか、いつも率直な疑問を方々に投げかけ、糧にするべく子どものような眼差しをキラキラと輝かせて終始多弁です。いつもながらこの雰囲気がたまらなく好きです。この空気感を共有できるお仲間がいるから、普段の雑務を乗り越えられる気もしてきます。私が福岡で気密だ断熱だと言い始めた頃は、福岡でのお仲間はごくごく限られていて、ほとんどアウェイ状態でした。あれから20年、所属団体間で交流の場が持たれていく等という事は、想像だにしなかった。本当に夢のような第一日が過ぎていきます。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 07:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
低俗な高級車のモラルに社会のひずみを感じる...。
 先日のことです。私は午後一の打ち合わせに備えてコインパーキングに車を停めコンビニおにぎりを気ぜわしく頬張っていました。時間がない時はどうしてもこんな食事になってしまいますが、話題はそこにありません。はす向かいには、Y字マークが至る所にちりばめられている黒塗りの超高級車。ぼんやりと眺めていたら、持ち主の男女のペアが戻って来ました。歳の頃なら30歳前後、革のポーチを小脇に抱えた青年実業家っぽい男性と、淡い色のブラウスにフェミニンなスカート姿、ハイヒールの女性。いわゆるセレブなカップルです。男女は笑談しながら車に乗り込みエンジン始動。出るなと思ったらいきなり両手にペットボトルとコンビニ袋の包みをもった女性がコトコトとヒールをならして車の後に回ったかと思うと、手ぶらで戻ってきて乗り込みました。そのまま高級車は足早に去って行きました。あとを見ると駐車スペースの後にむなしく空のペットボトルとコンビニ袋が...。私は唖然となりました。うまく言えませんが、身なり風体も中流以上のセレブな方が低俗なモラル無視の行動をとって涼しい顔をされている様を目の当たりに見て正直ショックでした。外観で判断してはいけませんが、田舎の街のヤンキーだってわかることをいけしゃーしゃーとやってのけた品の良さそうな、そして十分大人な二人に、昨今の社会のひずみを見たような気がします。イギリスなどでは、セレブほど厳しい教育を受けて社会貢献に真摯だと何かで読みました。ロイヤルファミリーは進んで国のために最前線で戦うそうです。この国は、低俗なにわか成金が増えすぎた感があります。上に立つ人のレベルの低下は、昨今の政治家の不祥事や幼稚な手法でしたり顔のトップを見ても明らかです。格差社会が進む中で、上ほど厚顔無恥で知的レベルが低いとなると国の存亡にかかります。どうやら諸外国が持つ日本の好印象もだんだん怪しくなってきました。これからモラル教育の責任は非常に重そうです。何よりも親のしつけなのでしょうが...。JUGEMテーマ:社会の出来事
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| 社会・事件 | 06:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
くらしのペースを見つめる...。5
 もちろん、今のこの国の住まいの性能不足やお粗末さは、プロたる我々の責任が最大である事は自明です。ただ、この有様を変えていく手がかりは、住まい手一人一人の意識にある事も事実なのです。日常に追われて、時間を楽しむと言う事からあまりにも遊離した時間を送ってしまっているくらしを見つめ直す必要があります。衣食住、何も考えなければ身近なコンビニエンスなもので事足りてしまう現状は、決して豊かで心満たされるものでないことは誰しも薄々わかっています。朝起きて、寝床につくまでの時間。本当は何気ない至福の時間がたくさん転がっています。それを便利とお金という価値観だけでスルーしてしまっているのが現状なのです。くらしの中には、例えば名文の行間にそこはかとなく意味のあるものがたくさん詰まっているように、くらしにもそういう豊かな「間」がたくさんあるように思います。日々のなかで、ほっと深呼吸一つ出来ていないくらしを見つめてみませんか?そうすれば、ブランドとかコマーシャル等という物差しとは関係のない、今まで見たこともない理想的な住まいが見えるような気がしてならないのです。
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| 住まいづくりのヒント | 10:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
くらしのペースを見つめる...。4
 実は住まいづくりの分野においては、数の上ではすでに現代の日本人が新築をしなくてもよいほどの既築の住宅が余っていて、統計的には供給過多の状態にあります。ただ、その在庫の「質」がどうかと言われれば、はなはだ心もとないといわざるを得ません。国策も、まだまだ「質」より「量」と言った感じで、この期に及んで今だに「景気浮揚の切り札」的に扱われるのを見ると、何だか悲しいですが、住まいづくりはまだまだ課題も多く大変だなと思ってしまいます。ただそうも言ってはいられない。
 どうせ建てるのであれば、不良在庫を一棟一棟性能が語れる優良な住まいにしていく事しか方策はないように思います。そのためにも、住まいづくりは「住まい手」であるオーナーがよくよく思いをこめて、私たちのような立場の者を水先案内人として二人三脚で、構築していくべきものだと思ったりします。「量」から「質」へのシフトのために、まず一人一人がそこに目覚めて安直に不良在庫を増やさない事こそが肝要だと思うのです。建てる理由のないものは建てない事こそ、不良在庫が減る方策です。新しいものを建てるときに、それぞれの良心に照らし合わせて、そう言う事にどれほど配慮して建てるかが、これから問われる時代に入っていくのではないでしょうか。
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| 住まいづくりのヒント | 05:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
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