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8/30安保反対全国デモ...。
 昨日8月30日は、日本全国安保法案に反対するデモで吹き荒れました。国会議事堂を取り囲む12万人とも言われる人の数に、如何に今回の法案が国民の信任を得ていないかが分かります。私も福岡市内のデモに参加しましたが、全国でこのデモは繰り広げられました。
 ただ、一番問題なのは、この事実を日本のジャーナリズムはほとんど正確にスピーディーに報道しないということです。テレビなどは某国営放送を始め、民放も過少報道ばかりです。嘘だと思えばインターネットで少し調べられると、国会議事堂を取り囲むデモの波を空撮で撮られた圧倒的な迫力の静止画も動画も容易に観れるはずです。あの圧倒的な映像を目の当たりにして、今のテレビがまだまともだと思う人はいないのではないでしょうか。この歴史的光景を暗に黙殺するジャーナリズムの存在意義とはなんでしょうか。無理矢理押し進めようとする力に屈し、国民に公平な報道が出来ないのなら、ない方がましです。私は何よりもこの点に今この国の危機感を覚えます。一介の建築屋である私が、国政を語り、選挙を語り、また法案反対を語り、デモに参加し、少しおかしいのではないかと言われてしまいそうですが、何よりも、住まいを語る私たちはリアルにこの社会と密接に連動しています。この社会がまともでないと、人は住まいのことなど語る余裕は無いのです。暮らしを愉しむ気分にもなりません。戦後70年、曲がりなりにも戦争の無い平和な国だったこの国は、平和を謳歌しいよいよ住まいや暮らしや時間に価値観を見いだし、豊かな文化を育もうとしている矢先です。一気に戦争可能な国、戦争を誘発しかねない国になる事は、絶対に許せない。私は一個人として、自分の意見を表明する事で、非力ながらこの流れに抵抗したいと思っているのです。
 普段応援してくださっている皆様の中には、一連のコラムに?と思われた方もいらっしゃるかもしれない。ただ、騙されたと思って昨日の議事堂前の様子を能動的に見ていただきたいのです。きっと他人事ではない事が分かります。本来なら、報道がその役目を担ってくださるのですが、今はそれは望めないのです、ご自分の意思で観ていただければ幸いです。
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| 社会・事件 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
今、居間、いい間...。5
 間取りを決めるプランニングで、ここは何の部屋、ここは何の部屋と羅列していく事は案外簡単で、どうかするとお客様自身がそんな落書きをお持ちになる事があります。もちろん参考にはさせていただくのですが、私たちのプランニングと圧倒的に違うのは、そこには時間軸と言うものが織り込まれていないと言う事です。「リビング」などと言う言葉も、都合良く配置していくと、一日のうちに一体何時間その空間が生きているかと言う勿体ない話しになりますし、むしろプランニングで大切なのは、具体名が付く部屋空間ではなく、行間と言うか名前のつかない間合いの部分だったりします。実は、リビンク空間は、ともすると各部屋へのアクセスを容易にするスクランブル交差点であり、多目的空間であり、その実態は不可思議きわまりなく、その後家族の日常をしっかり反映させるのは大変難しい部分だと思ったりするのです。そう考えると、よくあるモデルルームのリビングなど、何と無味乾燥で実情がにじみ出ていないか、でも不特定多数に向けての提案ですから、そうなるのは当然と言えるのかもしれません。それを見て、こんなものかとまたそう言うリビングが出来ていくのですから、最近の実態と遊離したリビング空間はそうやって出来てきたのかもしれません。「住まい」とは、暮らしと言う時間が満ちあふれた住まい手ご家族の中核基地でなければなりません。住まいの中でそのご家族が、圧倒的に何をしているか、そんなところを掘り下げていくべきかもしれません。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 09:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
今、居間、いい間...。4
 住まいのプランニングを進めるときに、私などはそのご家族固有の一日の暮らしのパターンを読み取り、そのまま今の暮らしを継承したり、少しだけ住み替えを機に変えた方が良いところは修正したりして、「暮らし」という時間の流れをベースにする事始めるのですが、リビングでどう過ごすかと言うところが、実はなかなか見えてこない。「家の中心はリビング」という固定概念で読み解けない生活パターンが見えてきたりします。「居間」と書けば何となく分かるのですが、要は用事がなくてもそこに居る「間」つまり空間なのですから、もっとそご家族固有のものであつて良いと思うのです。何よりも美味しいものを食べる事が好きなご家族なら、キッチンやダイニングが居間でも良いし、日がな一日室内で横になっているお年寄りに取っては、ベッドのある部屋が居間だったりします。少しでもヴォリウムを効率化して小さく省エネな空間で賢く暮らすと言うプランをしようと思えば、この辺りにメスを入れていく必要があります。無理な狭小ではなく、それが住まい手ご家族の個性になっていくようなプランの糸口ではないかと思ったりします。少なくとも、無理して堅苦しいソファーを置いて、足の踏み場も無いような空間を作ってしまう事は「リビング」でも何でも無い。年にどれほどの頻度で使うかも分からない「客間」を無理して作る方はさすがに減りました。住まいは、日常をそこで繰り広げる住まい手家族のためにある、そう思います。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 09:12 | comments(0) | trackbacks(0) |
今、居間、いい間...。3
 よくよく考えてみると、「リビング」などという発想は、前後70年のドタバタの中で、何となくイメージ先行で形成されていった空間で、実際の暮らしから遊離してうわっすべりのままの可能性もあります。何となくテレビがあり、カウチソファーならまだ良いのですが、どうかすると応接セットのようなソファーが座り、サイドボードにご自慢のウイスキーなどというのもさすがに今はもうありませんが、一般庶民が35年のローンを組んで自分で住まいを建てれるようになってから、急速に進んだ幻想の賜物なのかもしれません。そう考えると、調度も規模も本当にそれで良いのか怪しいものです。ダイニングだったり、客間だったり、幻想のリビング空間からは別の用途の部屋が次々独立していき、リビングはいよいよ主体の機能が分からなくなっている。でも住まいの中心という矛盾が現在の住まいには無いでしょうか。最近私はそんな事をずっと反芻しています。夜八時ともなると、家族はそれぞれの部屋にこもりリビングは消灯、一家の長たるご主人が帰宅の頃にはほぼそんな状態のリビング。私は20年くらい前に、この現象を「家庭内ワンルーム化現象」と名付けましたが、「兎小屋」と揶揄されて以来、性能を語らず、規模だけがふくれあがった住まいには、何だか意味不明なリビングが中心に鎮座しているように思えてならないのです。(つづく)
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| 住まいづくりのヒント | 07:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
今、居間、いい間...。2
 私は、先の東京オリンピックの時には既に生を受けていたので、映画「三丁目の夕日」に見られるような戦後復興から高度成長期にかかる風景をおぼろげながらリアルに郷愁として感じる事が出来る世代です。考えてみれば、当時はリビングダイニングなどと言う概念はまだ普及してなく、茶の間と言われる四畳半か六畳程度の畳間の中心に、丸い足が折れてたためる卓袱台を置き、そこで家族が集って三々五々お茶を飲んだり食事をしたりと言うのが普通の暮らしでした。どうかするとその部屋は、卓袱台を片付けて布団を敷けば夫婦の寝室にもなったのです。西山夘三の食寝分離論は既に1942年に発表されていますが、実際はまだまだ浸透して行く過程の時代でした。やがてテレビがもたらした海外ドラマのゆとりたっぷりの暮らしぶりや、グラビア雑誌などの影響もあってか、リビングにはソファーがあり、キッチン隣りのダイニングに食事用のテーブルといすが置かれるダイニングがあるという間取りに変化してきたと言う事が言えるかもしれません。ベッドの普及は、個人の部屋の必要性を促し、食寝分離を押し進めました。よく考えてみれば、居間の一般的な住まいの原型は高々50年あまりの、欧米スタイルの輸入の産物なのです。突然「リビングでとはどんな空間か?」とその定義を問われれば、釈然としない日本人も多いのではないでしょうか。住まい手の暮らしにフィットする空間が難しく、なんとなくうわっすべりなものになってしまう元凶はそんなところにあるのかもしれません。
(つづく)JUGEMテーマ:建築
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| 住まいづくりのヒント | 07:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
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