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東へ西へ...建築YAの日々 4
 私の一日は、ポットに一日分の珈琲をドリップするところから始まります。豆が泡立ち膨らむのを見つめながら、その日一日の事を算段します。そうこうしているとアシスタントのMちゃんが出社して、方々から電話が入り始めて気ぜわしい時間に突入していきます。よくもまあ27年も雑多な連続のこんな事をしてきているなと自分でも思いますが、一日一日がものづくりのプロセスとして、山あり谷ありで変化に富み、何よりも一つとして同じケースが無いテーマに向かっているので飽きがこない。有り難い話しです。時々で様々な人と語り合い、同じ一つのゴールを目指していくという時間は、まさに至福の時間です。前稿で、「誰とどうやって創ったか」というプロセスが、実はボディーブローのように反映していくと言うような事を書きましたが、私の中のそのような感覚は年を取るほどに日々増しています。人間、喜怒哀楽があっての生き物ですから、なかなか情緒が常に安定しているなどと言う事は無いのですが、そう言う意味では、私たちはものづくりをする者として、少なくとも住まい手ののことを思いつつ淡々とものづくりを進めるリズムでいなければならないと思ったりします。毎朝珈琲のドリップと言う「儀式?」をするのも、いつまでも修行の足りない自分の感覚を、毎朝一旦ニュートラルにするためかもしれません。そうでなくてはあまりにも多種多様、雑多でカオスな事のいちいちを整理して、建築と言うものは出来上がっていきます。クリエイティブなデザインという要素などは、途中で簡単にへし折れてしまいそうなくらいです。どんなに斬新なアイデアを実現しようとしても、そこには「子どもさんの入学に間に合うように入居したい」とか、「融資の条件としては...」「親御さんが信じている占いの先生の言う事には...」「お隣さんが工事の時間帯に注文をつけて...」「昨今の円安で予定の材料が...」と分刻みで押し寄せてくるのです。これにいちいち大騒ぎをしていては、最初のアイデアは結実しません。まさに、日々ドラマのような事の連続なのです。
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| 住まいづくりのヒント | 07:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まい作り報告 下関市S邸地鎮祭
 昨日は秋晴れの中、かねてより準備を重ねてきました下関市のS邸の地鎮祭が挙行されました。海にほど近い閑静な住宅街に建つ、ご夫妻ともうじきお誕生のベイビーのための住宅です。ご夫妻のご両親も駆けつけられて、立派な地鎮祭となりました。施工担当はこちらも福岡からのM建設、八幡西区で工事が始まっている N邸とともに竣工までのパートナーシップを組みます。昨年11月の作業療法学会の私の特別講演に出席されたのがご縁で、ご夫妻とはお知り合いになりました。色々な機会が、また新たなご縁を作ってくれる感謝感謝です。一連の山口案件とはまたもう一つ別の流れとして、このS邸が始まります。地盤調査での結果はほぼクリアではないかと言う予想。昨今の地盤調査は、計画のすべてがFIXされてから突然のコスト加算を強いるために、我々としては戦々恐々といった面持ちですが、住まい手の限られた予算を最大限に生かして、より良い住まいを構築したいと言う想いからは、いささか歪んだ制度と言わざるを得ません。あらかじめ知るためには計画前に試し堀りをするしか無いのですがそれもまたすまい手のコストです。消費税負担も莫大な昨今、悩ましいこと満載ですが、最後の竣工まで駆け抜けていきたいと思います。
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| 住まいづくり報告 | 07:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
子どもの城ほんじょう開所式...。
 昨日は北九州市八幡西区にこの春竣工した、障がいをもつ子どもさんのための放課後等デイケアサービス「子どもの城ほんじょう」の開所式にお招きに預かりました。私の気分としては、スタッフ側の一員の末席くらいつもりだったのですが、何とオーナーのお隣の来賓席をご用意いただき、少しばかり気恥ずかしい、でもとても嬉しい一時を過ごさせていただきました。
 竣工以来、既に利用者さんのサービスは始まっていて、現在延べ16人の子どもさん達がこの場所を利用されています。企画から建築部門を一手にお任せいただいて関係者の皆さんと竣工まで走ってきただけに、その実情は大変気になります。「優しいほっとする空間で子どもさん達も落ちついている」と言うご評価を頂き、とても安堵致しました。確かに利用者の子どもさん達の代表が何人も私たちと同じ時を過ごしましたが、ご来賓の皆さんの祝辞の最中も、本当に大人しくお話を聞かれて、最後には皆さんの前でひとりひとり感想を述べられる和やかな雰囲気。
私としては、常日頃、住まい作りで実践している事ばかりで、取り立て言うほどの事も無いのですが、学校から「ただいま」といいながら我が家気分で過ごしてもらう施設としては、「住まい」と同じ設えで良いという基本方針は間違っていなかったかもしれません。皆さんで和やかに心のこもった昼食をとりながら楽しい歓談の時間でした。
 施設オーナーのご長男S君も、この日は式に参加。奥様曰く「子どもの城と坂本さんはS君の中ではセットで、今日はどうしても見せたいと...」と自転車を車に積んでいらしたそうです。思えばこの施設建設で打ち合わせを重ねる中で、たびたびお会いするS君とも随分仲良くなりました。親戚のおっちゃんくらいの名誉はいただいてるかもしれません。笑。「自転車乗れるようになったの、お父さんのFacebookで見たよ!!凄いねー」というと少しはにかみながら元気に「見る?」とS君。「うんうん、見せて見せて」というのが写真の場面です。体感機能に障がいをもっておられるS君ですが、すこし弾みがつくとペダルをこいでどこまでも進みそうな勢いです。「どこまでも行きそうだね!」というとまたはにかみながらS君は深く頷きました。
 ご参加の皆さんで記念撮影をして会はお開き。秋晴れの、清々しい時間に感謝です。隣地では、オーナーご家族のための住宅建設が進んでいます。S君が自転車のペダルこぎをクリアしたように、目下私はS君が怖がらず上り下りできる階段の制作をクリアするべく思案中です。笑。JUGEMテーマ:建築
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| 住まいづくり報告 | 06:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
東へ西へ...建築YAの日々 3
 私たちは成果物である竣工した建てもので評価を受けます。「どんなものを創っているか」を問われているのです。だから、とかく結果主義だと言われますが、ただ、その出来映えのいちいちに私はプロセスが反映されると思ったりするのです。もっと言えば、一見同じように見えても、プロセスの良い建てものはずっと大切に扱われ、その用を全うするまでは遜色無く機能してくれます。逆に、ぎくしゃくし、もめにもめ、誰もが納得しないものはそれ成りなのです。「どんなものを創っているか」も大変に重要なことですが、私は、「誰とどうやって創ったか」という事が大切だったりすると思うのです。
 そう考えれば、よほどの事が無ければ強権発動など出来るはずも無く、自分の思うものを創りたければ、施主と信頼関係を築きながらよくよくコミュニケーションを取り、また現場にも足しげく通い、職人さんのひとりひとりと語らい、夢を語り、その想いを共有する事が肝要になってきます。現場では直接手を動かさないもどかしさは常ですが、私は逆にむしろそのもどかしさこそが、熟考し、最後のゴールまで牽引する原動力になっているようにも思うのです。
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| 住まいづくりのヒント | 07:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
東へ西へ...建築YAの日々 2
 設計事務所と言っても千差万別で、施工店の代願業務をこなす下請け事務所から、アトリエ事務所、巨大な組織事務所までそのスタイルは実に様々です。我が社は右も左も分からぬままに独立開業して27年、意図してそうなった訳ではないですが、京都で社寺の仕事を振り出しに設計の仕事を始めたからなのか、帰福独立当初、私は戸建て木造に魅力が持てず、木造を避けるようにRCのテナントビルや酒蔵、工場など大きなものばかりを追いかけていた時期がありました。とあるきっかけで当時の高性能住宅に出会ったことから、仕事は徐々に個人住宅が主となり、いまでは他のお話は余り来ないようになりました。一番面白いんだけど、一番手間のかかる住宅は、私たちに取っては何よりもやりがいのある仕事で、息も切れ切れではありますが、その仕事に27年もの間恵まれると言う事は、本当に周りの方に感謝しなければならない事だと実感しています。生々流転とはよく言ったもので、もの事は常に変化していきますが、おかげさまで長きに渡り住まい作りを生業としています。利益率の良い仕事なら、いくらでも他の道がありますが、やはり一度味わうとこの仕事の面白さは計り知れないところがあります。事務所のスタイルによっては、アトリエ然とした立ち位置で、クライアントすらおいそれと逆らえない空気感を醸し出し、施工店を虐めてなんぼのような事務所もありますが、私はむしろ、その三者が和気あいあい、時には議論しながらも、最終的には皆笑顔で竣工を迎える事が出来るような仕事を目指します。出来てしまえば同じだと言う方もおられますが、人間の感覚と言うものはもっと繊細に絡み合っているもので、何もオカルティックなお話を持ち出さなくても、皆が笑顔で作り上げたものには、それなりの福音が降りてくるものなのです。
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| 住まいづくりのヒント | 07:41 | comments(0) | trackbacks(0) |
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