2016.02.29 Monday
住まいづくり報告 八幡西区N邸 7 【アトリエ】
昨日のアトリエには、階段を上ると、こういう隠れスペースが設えてあって、ハイサイドの公園を望む窓を吹き抜け下のアトリエと共有しながらも、また別の表情で愉しむ事が出来ます。「気配」と言う言葉を私は大切に考えますが、姿は見えなくとも何となく気配を感じる事が出来ると言うのは、時には安心であり、時には不安であると言う事が出来ます。今回は、誰かと繋がっていると言う気配は感じながらも、ふっと一人になれる場所として、この隠れスペースを提案したのです。右手のカウンターは、地元の大工さんだったご主人のお父様が大切に倉庫に保管されていた挽き割りのままの厚板で、今回カウンターにとご所望があったために、耳付きのままなるべく加工せずに取り付けられてものです。お嬢さんからすれば、おじいちゃんの痕跡の残る板が、ずっとこの場所を守ってくださると言う事になります。ふっと創作に疲れたときは、ここで外を眺めながらぼーっとするもよし、時には午後のまどろみを愉しむも良し。気の置けないお仲間とのエンドレスな会話を、下のアトリエの気配を感じながらも愉しむのも良しです。ご家族のみなさんに、この場所は工事中のお打ち合わせのときから気に入ってもらいました。さて、この場所で、どんな物語が紡がれるのでしょうか。JUGEMテーマ:建築
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