糸島のN邸のサッシが取り付けられ始めました。パネル工法で一気に壁・屋根の断熱層形成までいった現場は、現在樹脂トリプルガラスの高性能サッシが取り付けられ始めました。写真はリビングの吹き抜けの南南東のコーナーの部分で、冬場の日射取得を一番期待して取り付けられた窓です。N邸は、これまでの軸在来工法のノウハウを使いながらもさらに効率化を図り、工場生産の壁・屋根パネルで外皮の構成を出来るだけ単純に作っていくという弊社のこの一年の検討の具現化です。やってみて思うのは、工期短縮のみならず、現場が整然として端材もでないために奇麗だと言う事です。これは正確な施工とミス回避には基本のきといえる部分です。これだけ温暖化や省エネが一般的な認識になっている今日本の住まいの高性能化は避けられない課題ですが、逆にそのためのコストアップや工事の長期化は住まい手の懐事情とは裏腹に、住まいづくりを段々高嶺の花にしかねません。そこで、コストを考慮しつつ、単純化と性能アップの方法論として今回の実証を重ねていますが、紙の上の検討から現場になるとまた色々なものが見えてきます。この8/5には所属する一般(社)パッシブハウスジャパン九州支部の勉強会でもこのN邸を取り上げて現場構造見学も含めた勉強会を実施します。地方中小のビルダー、設計事務所の皆さんとの連携で育てていきたい工法です。
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