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何も感じないと言う感動...。3

 何も感じないと言うとなんとも無味乾燥なイメージがつきまといますが、そうではありません。感じないと言うことは、いわゆるストレスが減ると言うことなのです。「冬暖かくて夏涼しい家」と言えば聞こえは良いのですが、正確には「夏冬暑くも寒くもない家」と言ったほうが実は理想を表現するには正確と言うことになります。

 北海道で超高性能に取り組むお仲間ビルダーの社長は、ご自分のご自宅での経験をふまえて「お風呂の概念が変わる」と言われます。寒い時期、湯船に肩までゆっくりと浸かる幸せは日本人独特のものかもしれませんが、余りこれを欲しないと言われるのです。どうかするとシャワーだけで全然大丈夫。リラクゼーションや温泉感覚の嗜好はこれからも残るとは思うのですが、超高性能な住まいでは、それによって身体を暖める必要がないのです。むしろ身体を衛生的に洗う場所という感じ。またまたそう言うと無味乾燥な感じですが、私はこのお話を伺って、湯船に浸かる風習が希薄なヨーロッパを思いました。そうか余り必要に迫られていないと言うことかと。前述のように、リラクゼーションや温泉の感覚は万国共通だと思うのですが、暮らしの中の所作として、発達する必要がなかったのかもしれません。寒い夜などに、湯船につかって身体がとけていく快感はなんとも言えないものですが、実はその後冷えた脱衣室に戻ることでヒートショックを起こす危険も孕んでいると言うことも言えます。

 言葉のイメージでなかなか伝わりにくいのですが、一旦ニュートラルになれる先の世界と言うものはもっと私たちに優しいものだと言うことが出来るのです。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 09:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
何も感じないと言う感動...。2

 ストレスから開放されて一度ニュートラルに戻るということの大切さは、色々なことで言えます。もう20年も前に住まいづくりをさせていただいたご縁で、日田の老舗の酒蔵の跡取り杜氏の女性と親しくさせて頂いていますが、先日彼女に「和らぎ水」という言葉を教えていただきました。私は日本酒好きですが、元来あまり強くない。味わい楽しむほど量が飲めないので、お冷やを傍らに置いて飲むことを覚えたのですが、その頂き方がすごく美味しいのです。一献頂くと少しお冷やを含み要は小休止、また頂くという調子。ただ、お強い方には何だか目の前でお酒が薄まるよう無粋に見えて、失礼なのではでないかと後ろめたい気持ちがあったのです。彼女曰く、日本酒の美味しさを一番上手く引き出す飲み方だから臆する必要はない、そのお冷やを「和らぎ水」と言うと教えていただいたのです。仰るように、香りだけでなく、一口含んだ複雑な味をそれまでよりも毎回楽しめるので私に取っては最上の頂き方なのですが、ルールに外れていないと分かると安心したものでした。もしかするとこれも、お酒の芳醇な味や香りから、味覚を一旦ニュートラルにする方法と言えるのかもしれません。ずっと刺激を与え続けるよりも、戻す暇(いとま)が必要なのです。

 そう考えれば住まいも刺激の連続などではなく、一旦ニュートラルに戻すそう言う場でありたいと思います。刺激ならまだしもストレスとなれば尚のこと。刺激は住まいの外に良くも悪くも溢れていますから…。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 15:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
何も感じないと言う感動...。1

 ほっと、暖かいなと玄関を入ると感じながらも、すぐさまそのことを忘れてしまう。逆に暑さからすっと開放されて、またそのことから一瞬で解き放たれている。寒くも暑くもない空間。そして耳にずっと負荷を与え続けていたノイズからも開放されて、すっと静寂の中に身を置くことになり、いつか小さな心地よい音をそこに加えたくなる。言葉にすると超高性能な住まい空間と言うものは、そんな空間なのかもしれません。どうしても、言葉で表現すると色あせることを避けられませんが、体感していただくほかにお伝えするならば、そう言う表現になるのかもしれない。「何も感じないと言う感動」という言い回しは何だかなぞなぞのようですが、一言で言えばそんな感覚なのかも知れません。刺激は、言い方を変えれば負荷、つまりストレスであり、それをなくせば刺激もなくなります。よくいう1/fの揺らぎの表現なのは、この刺激をストレスに至らない程度の波長でランダムに与え続けると心地よいと言うものなのかもしれません。何れにしても、一旦ストレスから開放されると、そこから先の領域があり、私たちはそこに甘んじてとどまることなく、感動的に活発な創造的な活動をし始めるのです。「ストレスをなくすと人間は怠ける」という精神論はある意味ストレスから開放されて見て言うべきことなのかもしれません。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 07:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいは「誰」のものか...。5

 自分たちの「巣」であるんならば、もっと自由に思いのままに、本当に望むものをつくりたいというのが本来の思いではないだろうかといつも思いますが、お国の思惑でみかじめ料をたんまり取られたり、中央集権的な経済の渦に巻き込まれたり、挙げ句の果てには業界の思惑の餌食になったりと、なかなかまともな住まいづくりにはたどり着けない荒波が押し寄せてきますが、ここは諦めずに、ある意味したたかに住まいづくりをしていかなければ、誰の身にも幸福などと言うものは実現できないのではないかと思ったりします。

 時代に隷属するのではなく、そんな中でも知恵を出して、少しでも思いの具現化をしていくことこそがその突破口だと思いますが、私などはこのところそのことばかりを考えているのです。いわゆる国策や企業の論理の中には私たちの「巣」は存在していません。本当にどういう暮らすかという命題を深く考えて、ありのままの世界の中で少しでもまともな住まいを作っていけたらと思います。

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| 住まいづくりのヒント | 05:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいは「誰」のものか...。4

 巣作りをすると言う感覚が、いつしかこの国の経済に落とし込まれて、基幹産業などともてはやされ始めてから、日本の住まいづくりは少しばかり歪み始めたのかもしれません。もう少し淡々と、暮らしと言うものを見つめながら事を進める方が良いのですが、やれGDPだなんだというお話しになってくると、住まいは一体誰のために建てているのだろうかと思ってしまうことも多いのです。どうもこのまま進んではまずいと何処かで思いながらも、私たちはズルズルとそういう流れでスクラップアンドビルドを続けてきました。主人公が誰であるかと言うことを殊更気にすることもなくここまで来たのは、ある意味高度成長期と言う右肩上がりの社会だったからかもしれません。皆が希望を持ち、昨日より明日の方がきっと良いと思えた時代だったからかもしれません。

 戦後70年余りと言う意味では、同じ敗戦国で、同じスタートを切ったドイツと比べると、その景色は随分違ってしまいました。私たちはある意味、移り気に右肩上がりを謳歌してここまできて、はたと、これからどうしようかと悩み始めています。ドイツに悩みがない訳ではありませんが、彼の国を見ていると、やはり戦後着々と歴史の延長線上の自分たちの居場所を構築し、これからも連綿と続く歴史を今も紡ぎ続けています。EUの省エネと再生エネルギーの拡大を牽引する国として、ブレかないのです。私たちのこの国は、未だ原発依存を続け、今も福島の事故後、様々な放射能汚染のリスクが語られながらもズルズルと今なのです。少し単純に、自分の巣だと言う認識をもう少し思い起こさなければならないのかもしれません。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 05:32 | comments(0) | trackbacks(0) |
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