CALENDAR
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< November 2016 >>
SEO対策
解析
MOBILE
qrcode
ARCHIVES
CATEGORIES
「糸島の終の住処」完成3【外観】

 東側から見たファサードです。片流れの単純な矩形ですが、変化をもたらすために玄関アプローチの部分を少し引っ込めて、大きく庇を出しました。駐車スペースに車を停められてそのまま濡れずに入れる計算です。庇は自立していますが、片持ちなので金物で吊っています。玄関ドア周辺の壁だけはアクセントとして無塗装の木製のシングルを張りました。経年とともにジャーマングレイになっていくのを楽しみます。木塀から右が接道してオープンな駐車スペース、左がプライベートなお庭となっています。東角の開口部にはご覧の木製ガラリがスライドして覆えるようになっていて、上下二枚連動しています。東の歓迎できない日射を遮蔽するために使います。企画段階で、私にはこのファサードが一番最初に浮かびました。

JUGEMテーマ:建築

◆読まれたらココをポチッとお願いします!→にほんブログ村 デザインブログへ ←ここですよ!
※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| 住まいづくりのヒント | 07:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
「糸島の終の住処」完成2【外観】

 昨日の続きですが、南東面に大きく開放されているのは内包するリビングと吹き抜けの位置からきています。敷地の条件から、南東方向にしか開放的な視線の抜け道がとれず、この開口から庭に視線が抜けるように開口しています。西側はまるで相似形のように隣地の建物が西陽を遮ってくれるために、熱的には非常に有り難い条件となっています。北道路側には、自然換気用とアトリエの安定光を入れるためだけの正方形の窓があるだけです。開放的で明るい南東ですが、冬の日射取得には貢献しても夏場の東側の開口が悪さをしそうでそれが気になります。一般的には外付けブラインドとなるのでしょうが、今回は木製のガラリを上下2枚つり込み、連動させて必要な時に東側のFIX開口をスライドして覆い、午前中の日差しを制御できるようにしました。室内から見ると、案外美しくきつい朝日を遮ってくれそうです。外観的には木質のものが良いアクセントとなりました。また、1階ダイニングと2階主寝室の南側開口は、深い庇とウッドバルコニーで日射遮蔽をしています。冬は最大限、夏は出来るだけ遮断してと言う太陽とのつき合い方です。このようにして、機能面からも外観が決定づけられていきました。今回はエネルギー効率からも30坪に満たないヴォリウムを単純な片流れの矩形に近い形にしましたが、東側木塀の向こう側が開放型の駐車スペースと玄関ポーチとし、玄関は外皮を窪ませ、深いポーチの庇を構成させています。(つづく)

JUGEMテーマ:建築

◆読まれたらココをポチッとお願いします!→にほんブログ村 デザインブログへ ←ここですよ!
※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| 住まいづくり報告 | 07:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
「糸島の終の住処」完成1【外観】

 先日完成した「糸島の終の住処」真夏も真冬も小さなエアコン一つで暮らす住まいの提案です。まず外観。これは庭側から見た南東部分からのファサード、袋小路になった旗竿地に建てられたこの住まいは、弊社のこれからのマイルストーンになります。コンパクトな2階建てで、内外装の仕上げもビルダーと同じような建材を使用していますが、インテリアコーディネーターの資格も持たれている奥様とのお話の中で、あえてそうしながらどこまでクオリティーを上げれるかに挑戦しました。南面の大開口は日射取得のためですが、配置から南東面を開放する必要があり、東面の日射リスクを木製の特性ガラリで交わす工夫をしています。これからしばらくこのN邸の完成披露が続きます。(つづく)

JUGEMテーマ:建築

◆読まれたらココをポチッとお願いします!→にほんブログ村 デザインブログへ ←ここですよ!
※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| 住まいづくり報告 | 07:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
幸福の準備...。5

 私たちの幸福の大前提になるものを考えると、くらしのベースとなる住まいの空間の「質」と言うものが浮き彫りにされてきます。それは決して数で買い足していくようなものでもないし、モノの大小でもないのです。根本の「質」です。近代に入り、人類はオフィスや学校も含めて実に比の9割を屋内で過ごしていると言います。ほとんどを屋内で過ごしていますが、学校や職場は自分だけではコントロールできません。ただ、睡眠も含めて自分のプライベートな住まい空間は、ある程度自分の想い次第、ましてや住まいづくりをしようと思えば、その「質」にこだわることが出来るのです。年間を通して、温度、湿度、そして空気質を一定に保つための技術はかなり普及されてきました。住まい手が認識している以上に、技術の壁はどんどん低くなっている。ところが、業界の方がなかなか一気にはヴァージョンアップしない現実もあります。

 「今そこまでのことをしなくても…」というお話をされることがあるかもしれませんがが、本来、さじ加減が分からないから甘々で考えると言うのは本末転倒で、分からないからゆとりを持って快適になる空間を作るとならなければならないのだと思います。出来ないと思い込んでいる。特別なものだと思い込んでいる感覚を払拭することが大切だと思います。真夏も真冬も非常に小さなエネルギーで快適に暮らす術はもうすぐそこにあります。日々ストレスの多い社会において帰巣本能に即されて舞い戻る住まいが、ストレスから開放されてリセットできる場所であることは、幸福のための準備なのです。(おわり)

JUGEMテーマ:建築

◆読まれたらココをポチッとお願いします!→にほんブログ村 デザインブログへ ←ここですよ!

※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| 住まいづくりのヒント | 07:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
幸福の準備...。4

 ストレスのないニュートラルでシンプルなくらしがはじまると、人は「さあこれから何をやろうか」とアクティブになる傾向があります。北欧紹介の番組等でサウナを楽しむくだりで、ワイワイ騒ぎながら屋内から極寒の一面の銀世界に裸で飛び込むようなシーンを時々見かけますが、まさに屋内が安心で満たされているからあんなことをしてみたいと思うことが可能になるのだと思います。日本には豊かな四季がある。窓の外の四季を楽しみたいと思うのも、屋内が一定に安心できる空間だから故です。コタツに震えて熱燗で身体を温めて、何とか暖をとって「ああ季節感だなぁ」などというのはいささかこじつけで、そういう時代はもう終わっても良いのではないでしょうか。季節感がオツだと言う前に、それは生死に関わります。人類の幸福はそんなところにはありません。もっとシンプルにと思わないではいられません。他国に出来て、この国に出来ないことではないのですから、いち早くそう言うくらしをした方が良いと思います。

 「水と空気はただ」という牧歌的な時代はすでに遠く、私たちは一呼吸ごとにそれなりのコストをかけて生きていく時代に突入しています。ただ、その割には、温度も湿度もまた空気の鮮度もおざなりにされている。実はそれは私たちには大変重要な生命維持の条件なのです。それは幸福に暮らすための準備として、まず大前提のお話なのです。(つづく)

JUGEMテーマ:建築

◆読まれたらココをポチッとお願いします!→にほんブログ村 デザインブログへ ←ここですよ!
※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| 住まいづくりのヒント | 07:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
| 1/6PAGES | >>