私たちの幸福の大前提になるものを考えると、くらしのベースとなる住まいの空間の「質」と言うものが浮き彫りにされてきます。それは決して数で買い足していくようなものでもないし、モノの大小でもないのです。根本の「質」です。近代に入り、人類はオフィスや学校も含めて実に比の9割を屋内で過ごしていると言います。ほとんどを屋内で過ごしていますが、学校や職場は自分だけではコントロールできません。ただ、睡眠も含めて自分のプライベートな住まい空間は、ある程度自分の想い次第、ましてや住まいづくりをしようと思えば、その「質」にこだわることが出来るのです。年間を通して、温度、湿度、そして空気質を一定に保つための技術はかなり普及されてきました。住まい手が認識している以上に、技術の壁はどんどん低くなっている。ところが、業界の方がなかなか一気にはヴァージョンアップしない現実もあります。
「今そこまでのことをしなくても…」というお話をされることがあるかもしれませんがが、本来、さじ加減が分からないから甘々で考えると言うのは本末転倒で、分からないからゆとりを持って快適になる空間を作るとならなければならないのだと思います。出来ないと思い込んでいる。特別なものだと思い込んでいる感覚を払拭することが大切だと思います。真夏も真冬も非常に小さなエネルギーで快適に暮らす術はもうすぐそこにあります。日々ストレスの多い社会において帰巣本能に即されて舞い戻る住まいが、ストレスから開放されてリセットできる場所であることは、幸福のための準備なのです。(おわり)
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