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住まいの幸福論 2

 もう、何となくお年頃で、家族も増えたし、子育てもピークだし、と言う感覚で簡単に住まいを建てると言う時代は終わった感じがします。これからこの国は、人口減少と超高齢化社会を迎えて、「家余り」の時代に突入します。数の上では十分余っている。そんな時代なのです。ただこの国は、例えばヨーロッパのような社会的資産としての建築ストックという意識に乏しい上に、未だスクラップアンドビルドが経済の循環を良くするという発送ですから、よい住まいがストックとして沢山余っているという状況ではないジレンマの渦中にあるのです。「数は余っているけれど、実際使えるものが少ない」という不幸なのです。親も、子も、孫も、住まいを建てなければならないから、1世代ごとに住まいを建てると言うことであり、予算もそれなりにしか使えない。そうするとやはり質の良いものにはならず、またストックにはなり得ないと言う悪循環の連鎖なのです。例えば、三代で住み継ぐ家を建てるとすると、三代で予算をかければ、わかりやすく同じ規模だと仮定すると、三倍の予算がかけられる。そうしたら自ずと良いものになって、また住まい継がれる可能性は上がるというものです。どちらを進んできたかと言えば、この国の現状は自明で、正直余り好ましい状況ではありません。この部分の大転換を何とかやらなければと思います。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 07:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいの幸福論 1

 最近、自分の歳をかえりみても、人の一生と言うものはどうにもあっという間で、あれよあれよと言う間に過ぎていくなあと思わないではいられません。細かいことに拘って停滞などしていると、瞬時に置いてきぼりになりそうで、ただ前向きに進むのみと、から元気で吠えてはみますが、一人の人間が出来ることなどまさにごまめの歯ぎしり。よくよくそのことを思い知らなければ愉しめないなと思ったりします。もうかれこれ30年も、沢山の人の一生に関わる住まいづくりを生業としていますが、人はなぜ、そこまで苦労して家を建てるのだろうかと、ずっと自問自答しているような気がします。少なくとも、不幸になる為ではない筈です。幸福を求めて、今よりもより愉しめるように、家族や友との時間を愉しむ為に住まいを創るのだとは思うのですが、その為にはあまりにも大きな借財をして、生涯をかけてそれを返済しつづけ、また様々な手続きに神経を逆撫でされ、世の中の市場原理に翻弄され、時にヘトヘトになってしまう住まい手を見たりすると、「ナンデソコマデシテ」と思ったりするのです。私などは、そのストレスを少しでも軽くして、少しでも楽しく、少しでも豊かな住まいづくりとなるようにと、そのことだけに集中して事と住まい手に向かいますが、何かと問題の少なくない世の中で、身も心も安らかな住まいづくりの実現も大変難しい時代と言うことも出来ます。今回は、ちょっとそんな話題で。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 06:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
これからの季節 「暑くない」のつくりかた 5

 さて、これからの夏に向けてのお話をしてきました。私たちが今のような住まいづくりの勉強をはじめた時に、先輩方は口々に、「暖かいじゃ駄目、寒くないじゃないと」「涼しいじゃだめ、暑くないじゃないと」と言われていました。冷暖房とは言いますが、究極の快適には、暖かい、涼しいの表現の上があると言うことだと思います。いわゆる、その煩わしさを感じないこと。これが快適であると言うことなのです。温度を意識しなくてもよい環境が、継続的に続いていること。これこそが快適なんだと思います。力任せに冷房した結果として、身体の芯が冷えたり、倦怠感を発生したりしてしまう。それを回避する為には、暖めすぎない、冷やしすぎないのベストポイントを探すべきだと思います。暖房も過ぎれば過乾燥や思考力低下につながります。賢く四季を凌ぎやすくする知恵が必要です。

 冬は、空気を動かさず、ほう射を使い、なるべく低温で継続的に室温をキープすることが快適のベストポイント。夏は、若干気流を作り、湿気を押さえ、これもなるべく高い温度で、継続的に室温をキープすることだと思ったりします。過ぎれば刺激、ストレスになります。ここがまだまだ空調の奥深さだとおもいます。日中の屋外から、冷房の効いた部屋に入ると何とも気持ちよいのですが、過ぎれば身体がついてこず、そんなところに継続的にいると身体を壊してしまいます。冷房も、暖房も、本当の快適は、住宅展示場の僅か数十分の時間では、体感できないと思った方がよいと思います。少ないエネルギーで、本当の快適を手に入れる為に、私たちも研鑽を積みたいと思います(おわり)

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| 住まいづくりのヒント | 06:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
これからの季節 「暑くない」のつくりかた 4

 ここまで読んで頂くと、私たちの体感の温度と言うものは、単純に壁にかかっている寒暖計の数値と同じではないと言うことがわかっていただけたと思います。つまり、満たす空気の温度とともに、その空間の面の温度を管理しなければ、ほう射として感じてしまう温度の影響で、体感的には暑くも寒くも大ブレになってしまうと言うことなのです。また、空気がどんよりと全く動かないよりは、皮膚で気流を感じた方が体感温度は下がります。つまり、微風があった方が涼しく感じる訳ですから、扇風機、今風に言えばサーキュレーターが少し動かしてくれると、同じ空気の温度でも暑さが和らぐのです。これは逆も言えて、冬にどんなに暖房しても気流感は体感を下げますので、温度に対して暖かく感じないと言うことになります。上昇気流とクールドラフトで暖房すればするほど裾寒い家のメカニズムは、ここにあると言えます。そして、これからの季節どうにもならないのが湿度です。エアコンは、除湿効果が期待できますから、室内の湿度を少し下げることが出来て、これは随分涼しいほうに感じ方を導いてくれます。エアコンは無理矢理力任せで使うのではなくて、まずそれが効く器を作って、その中で適正に使うことで、効果を発揮するものと理解した方がよいと思います。

 よく、家電量販店で6畳用とか9畳用とかいう表示がありますが、あれは随分昔に定められた基準がそのまま残っていて、今の住まいづくりには少し指標としては無理があります。今ではその建物の暖房負荷、冷房負荷が計算によって導きだせるようになっていますので、それとエアコンの能力を照らし合わせていくことが大切なのだと思います。賢く使えば、本当の省エネが可能になってきます。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 07:17 | comments(0) | trackbacks(0) |
これからの季節 「暑くない」のつくりかた 3

 今、夏のお話をしていますが、実はこれは冬の事情も同じ説明が出来ます。つまり、いくら空気の温度を暖めても、面温度がついてこなかったら冬は寒いと言うお話です。室内空気の温度は暖房ですぐに暖まるのだけれど、なかなか実感として暖まらない理由のひとつに、床・壁・天井の面の温度がなかなかついてこないと言う部分なのです。一にも二にも、断熱が足りないこの国の住まいづくりでは、まだまだ当分この辺りの意識改善が叫ばれ続けなければならないのだと思います。

 日本人の感覚として、あまり自然に抗わず、ありのままを上手く受け入れて共生して暮らしていくと言う感覚は、長い歴史の中で培われたよい感覚だと私も思います。草の庵を結び、花鳥風月を味わいながら生きたいと言う想いは、根底に脈々と流れていて、私の中にも皆さんの中にも息づいています。ただ、これがしばしば「断熱をする」とか「気密をする」とかいう言葉に過剰反応して、何となく「人工的で機械的すぎ」「もっと自然に」という想いにつながってしまうことは、私たちにとっては余り良いことではないと思います。実は、少し俯瞰で眺めれば、「断熱」も「気密」も、自然と共生して、我慢せずにより快適に、環境負荷を出来るだけ小さく共生していくための知恵と技術です。なかなかこの事が合点して頂けないのですが、ここが理解できればおそらく一気に色々な問題が解決すると思います。少なくとも、住宅の外壁に何台ものエアこの室外機が並んでいて、中を冷やしているんだか、外を暖めているんだかわからない状態からは一歩進むのだと思います。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 07:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
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