CALENDAR
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< June 2018 >>
SEO対策
解析
MOBILE
qrcode
ARCHIVES
CATEGORIES
【住まいづくり報告】 福津U邸14 開かれた個室

 こちらは対照的にリビングと引き分けの大戸で一体になれる「開かれた個室」と名付けた部屋。当面は子供のプレイルームとして使用し、やがて子供の部屋になったり、ゲストルームになったりと可変的に考えられる設えにしてあります。閉じられた個室がプライバシー重視の空間であることと対象的に、こちらは何時でもリビングと一体になれて、全体の部屋のヴォリウムの調整空間として役立つようにしてあります。シンプルな二つの部屋をリビングを中心に、可変的に使っていくと言う間取りです。ついつい「◯◯の部屋」と仕切っていくと部屋数ばかりが増えてしまいますが、年表のようなものを考えると案外タブっていない空間もあったりするのです。

JUGEMテーマ:建築

◆↓読まれたらココをポチッとお願いします!

にほんブログ村 住まいブログ エコ住宅へ
にほんブログ村

※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| 住まいづくり報告 | 07:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
【住まいづくり報告】 福津U邸13 閉じられた個室

 U邸では、何々の部屋という間取りを余り意識せずに、ご家族の成長に応じて可変的に快適に暮らす事を重要視して、用途が変化していくことを想定した間取りになっています。こちらは「閉じられた個室」と名付けたプライバシーが守られた空間。当面はご夫妻のベッドルームとして使用します。日常のクロークと書架、朝日が入るハイサイドの窓はペッドの配置を想定した設えです。ドア一枚で完全に個室化できて開放的な間取りの中で唯一閉ざされた空間と言えると思います。

JUGEMテーマ:建築

◆↓読まれたらココをポチッとお願いします!

にほんブログ村 住まいブログ エコ住宅へ
にほんブログ村

※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| 住まいづくり報告 | 08:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
アテフ・ハリムさんとのこと

 お会いしたきっかけは、ビックサイトで行われた建材展に20年来の私の友人が出展して、その応援にと請われて私が上京した時でした。ブースには私の仕事も写真パネルとして展示され、そこで接客していたのですが、その友人の友人として現れたのがアテフご夫妻でした。つまり音楽から始った出会いではなく、本当に偶然に友人の紹介でお会いしたのです。二言三言交すうちに、お二人とはすぐに打ち解け、私のパネルを見ながらアテフさんが、「これはあなたの仕事ですか?」と問われて、私がそうだというと突然「ここで演奏してみたい」とひと言言われたのです。勿論それは立派な音楽ホールではなく、私がいつも作っている住宅のワンシーンを切り取った写真でした。著名なヴァイオリニストの彼がまさか気軽にそんな演奏をする筈もなく、大層なリップサービスだと私も思っていました。その後、お会いするごとに親交は深まりました。彼の音楽への思い、日本への思い、そして平和への思いは私にとっては共感することが多く、いつしか杯を交しながら前世はきっと兄弟だったと互いに言い合う仲になったのです。

 時が流れて、今から8年前のことです。私は、とある仕事と格闘していました。大きな旧家の立ち退きに代替地を与えられて、家の新築をせざるを得なくなったご家族との住まいづくり。計画は、農家故の理由から、どうしても家族の人数よりも明らかにオーバースケールになってしまい、大きすぎるその住まいを建てなければならないジレンマを、私は心に抱きつづけていました。このまま出来上がり、引き渡してもご家族にフィット感はあるのかとずっと自問自答していたのです。旧家を捨てて新天地で暮らす、ご家族の中でもおばあちゃんが余りお元気でなかったのも引っかかりました。いよいよ住まいをお引き渡しする段になって、私はひとつの提案をしました。この住まいがずっと皆さんを守るように、「こけらおとし」をしたいと。邪気を払い、良いもので大きな家を満たしたいと思いました。その時に、駄目元でアテフにお声がけしたのです。アテフは以外にも即快諾してくれました。私と施工店が協賛し、私の周りのお客様50人余りが集まってくださるコンサートとなりました。予算がある訳でもないので、アテフのヴァイオリン一本。申し訳なくも伴奏もありません。それでも感動的な演奏が、宅内を満たしました。あの時のことは決して忘れられない。最後に、アテフは「これはおばあちゃんへ」と朗々と「故郷」を演奏してくれたのです。おばあちゃんは今もお元気で、その住まいで暮らしておられます。

 彼のヴァイオリンからは、優しさが溢れ出てきます。平和への祈りがにじみ出てきます。以来私は彼の大ファンになりました。アテフ・ハリムさんとのことはそんな月日を経て今があります。(おわり)

JUGEMテーマ:音楽ニュース

◆↓読まれたらココをポチッとお願いします!

にほんブログ村 住まいブログ エコ住宅へ
にほんブログ村

※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| 音楽・アート | 07:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
アテフ・ハリム ヴァイオリンリサイタル6/24

 日曜日の東京文化会館でのアテフさんのリサイタルは、実に彼の来日25周年の記念すべきリサイタルでした。例年私はこの日を「一年の中での唯一の贅沢」と銘打って楽しみにしているのですが、今年は諸事情で伺うのをギリギリまで迷い断念することも何度も考えましたが、やはり行かねばと思い立ち、強行軍でしたが大親友夫婦に会いに伺ってきました。最近こういう瞬間の内面的な思いの共有こそが、本当は人間にとってのなによりの幸福なのではないかと良く思います。

 舞台は私たち建築を生業としている者としてはこの上ない、巨匠前川國男による東京文化会館。大理石のようなコンクリート打ちっ放しの刻々と深みを増しつづけている空間で聴くアテフさんのヴァイオリンは、至福の時間の極みなのです。今回のステージは、彼の生い立ちから来日、そして25年の日本になぞらえて、エジプトカイロでの初舞台、パリへ修行に出るアレキサンドリアの港、フランスでの日々、日本を連想する曲の数々でした。前半はシャコンヌに始まり、ドラマチックなフランクの「ヴァイオリンソナタイ長調」聞き応えがあり刻々と変化するシーンに酔いしれました。休憩のあと、初舞台の演目「チゴイネルワイゼン」船出を連想する「タイスの幻想曲」パリの時代を想うラヴェルの「ハバネラ」フォーレ「夢のあとで」と続きました。日本に来ての「荒城の月」そして震災の時の「花は咲く」最後は、アテフの真骨頂、ブラームスの「スケルツォ」でまさに全力を注ぐ舞台でした。来日当初からペアを組むピアニスト金子めぐみさんとのコンビも最高で、いつになく滑らかで元氣一杯のアテフに思えました。私のような者が親友とはおこがましいですが、他にクラシックを余り聴かない私が、彼の平和への強い思いが音になり心揺さぶる演奏だけは染みて染みて仕方ない。そして幕後に一献交す度にそんな話をよくします。25年経って、「1/3日本人になった」と彼は笑います。二人でよく、「前世は兄弟だった」と肩組んで酔っぱらいますが、本当にそれほど遠くにいても心通う朋なのです。周りの者は、二人が何語で話しているかよくわからないと不思議がりますが、人と人との心の交流はそんなものなのかもしれません。私から言わせれば、すれっからしで上っ面で、損得勘定ばかりが目立つ昨今の日本人よりも、彼の方がよほどの生粋の日本人です。少し無理をしてでも行った甲斐がありました。負けていられません。一年の元氣をまた沢山もらってきました。

JUGEMテーマ:音楽ニュース

 
 

◆↓読まれたらココをポチッとお願いします!

にほんブログ村 住まいブログ エコ住宅へ
にほんブログ村

※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| 音楽・アート | 07:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
【住まいづくり報告】 福津U邸12 予備室

 2階の予備室は、普段はスチールの手すりのみで完全に階下のリビングと一体になって、ロフト部屋的な設えになっていますが、ひとたびゲストの宿泊や、寝室としての機能を持たせる時などを考慮して、大戸を引き込めば完全に個室になることが出来ます。左側の引き戸が、個室の出入り口の役目をします。TPOに合わせて、空間を可変的に使えるようにとの工夫です。ご家族が成長し、年齢構成も変化していく中で、出来るだけ柔軟にそれら対応していけるようにと考え抜いた結果、出てきたかたちです。開放している時はヘムロックの勾配天井が連続して見えるようになっています。

JUGEMテーマ:建築

◆↓読まれたらココをポチッとお願いします!

にほんブログ村 住まいブログ エコ住宅へ
にほんブログ村

※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| 住まいづくり報告 | 07:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
| 1/6PAGES | >>