CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< December 2018 >>
SEO対策
解析
MOBILE
qrcode
ARCHIVES
CATEGORIES
【大晦日】一年を想う。

 バタバタと、まだやらなければならないことが山積みに、一年が終わろうとしています。思えば今年は例年にも増して、ひとの「幸福」というものを考える年でした。近年社会が何だか薄っぺらく見えてしまって、心が置き去りにされてしまっていよう感覚に陥ることが頻繁で、そのたびに自分の基軸を揺さぶられてはならないと、むしろ逆向きに心を大切にするように送る日々でした。ささやかな心のふれ合いであったかくなるシーンも満載の年でしたが、見渡せば難しい世界情勢の中で、大切な舵取りが何だか心配なこれまた薄っぺらい政権によるミスリードが続いていて、そのことを考えると気鬱になりそうです。

 ただ社会とは、国とは、個人の集合体です。ひとりひとりが心を使い、少しでも良い方向へ導くしか術がないのですから、小作りな髭親父がどれだけのことが出来るかは定かではありませんが、精一杯生きて行くしかないと思っています。住まいづくりも、性能のことはさることながら、住まいご家族の行く末や暮らしぶり、社会動向になるべく左右されないシェルターとしての方策などを語り合うことが多くなりました。暮らしのベースとして、その方にとって、幸福の育む器となるような住まいの提案を、非力ながら続けていたいと思います。考えれば、こうやって一年一年をこえてもう建築YAとしての髭も独立して30年を越えました。40,50ははなたれ小僧と言われつづけ、気がつけば鼻を垂らしていては行けない歳です。世の中は決して安寧ではなく、厳しい環境下での表現行動となりますが、もし世の中が許ししてくれるのならば、こけ脅しの見せかけではなく、実のあるものを作りつづけていたいと思います。

 皆様どうぞ、よい年をお迎えください。髭は片付けが済めば、例年に習い、年越しのルーティンへと突入致します。

JUGEMテーマ:建築

◆↓読まれたらココをポチッとお願いします!

にほんブログ村 住まいブログ エコ住宅へ
にほんブログ村

※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| 住まいづくりのヒント | 09:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
年の暮れに思う、自己防衛のためのエコハウス 5

 自己防衛というタイトルをつけました。やはり、理由がありそこに命に関わる問題があるとしたら、解決しなければなりません。例えになるかどうかわかりませんが、自動車もそうやって進化して来たからこそ交通死亡事故は減って来たのです。及び腰な国の態度はさておき、今回見送りになろうかとしている基準は、「省エネ基準」と銘打っていますが私に言わせれば安全基準。国交省がやらないのなら、厚労省が定めてもいい。死なないための最低基準です。お風呂に入る、トイレを使う度にリスキーな住まいがまだ大多数を占めていて、その理由が室内の過激な温度差であることもわかっていて、何かで縛らなければそんな住まいがまだまだ建って行くと言うのは実に耐えられないことですが、今のところ小田分に漏れず「なぜ??」と思うようなミスリードは続きそうです。国は統計の数字上はパイの大きな大手をある程度縛ればよ言い戸言う結論かもしれませんが、私はここで言いたい。地場の中小工務店さんは舐められてます。奮起しませんか。ぎゃくの言い方をすれば、これはピンチがチャンスなのです。

 はっきり言って、大手が、超高性能に手を出すのは大変です。全棟気密検査も大変すぎてなかなかやらないでしょう。大量生産で外皮性能は上げられても、地域の気候風土を加味した、パッシブデザインの地場産のエコハウスは彼らには建てることが出来ません。私は地場の生き残り策は個々にあると思います。大きな所帯では到底無理な、超高性能を、国が及び腰な基準など問題にならないくらいの超高性能を建てて行くべきです。「省エネ」の言葉を名実共に本当にするためには、まず安全、そのためには全館空調がある程度可能なこと。しかし基準くらいでそれをやっては、これまでの住まいより消費エネルギーは増えてしまいます。(ここは殆ど語られませんが)そして本当の快適はその先にあります。夏より高い室温でも、冬より低い室温でも満足のいくワンランク上の空間に到達すれば、快適度は格段です。人にも優しい。本当の「省エネは」その先にあります。技術はすでに個々にあります。30年色々やって来て、実証としてお伝えできることも多々あります。また、私のようなことを言うお仲間も、全国に沢山おられます。皆さんで協力して、地域の中小工務店さんが、スーパー工務店になることこそが、住まい手の皆さんのニーズだと思わないでいられないのです。そのために、私たちも奔走します。(おわり)

JUGEMテーマ:建築

◆↓読まれたらココをポチッとお願いします!

にほんブログ村 住まいブログ エコ住宅へ
にほんブログ村

※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| 住まいづくりのヒント | 07:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
【真夜中のつぶやき】 「取り戻したいもの」10

 パソコンとスマホが身の回りに常にあるようになってから、「ショートメール」や「チャット」を使わない生活が考えられなくなった。何でもメールである。相手の暇を邪魔しない便利な電話代わりとも取れなくはないが、やはり文字列である。表記される文字だけでは感情の機微まで事細かく表現することは叶わない。だから一筆啓上手紙をしたためる時は、それなりの気遣いで、幾重にも相手の事を慮るのだが、「ショートメール」はいささか勝手が違う。もとより時短の産物だ。どうしても気の効いた要件メモ程度のやり取りだから、それだけでは徐々に殺伐として来る。例えば、「わかった」と書いても、「うんうんわかったよ。そうだよねー」という同意のわかったもあれば、「もう、わかったから」という不満げなわかったもある。前後の言葉や、音で会話なら悟ることができても、この文字だけだとかわからない時があるのである。仕事の中にもそういうものが入って来て使わざるを得ないのだが、たまに、普段の話し言葉と、メール言葉のギャップが激しい御仁に遭遇することがある。いかにも高圧的なメールに、いったい何をご立腹なのかと思いながらお会いするとニコニコと話しかけられてみたり、またその逆に慇懃な文面を好意的に考えていると妙によそよそしかったり、何だかお人柄とメールの醸し出すもののギャップに振り回されている感がある。

 おそらくは、手紙世代の髭の深読みのし過ぎなのだろうが、髭などはついつい誤解がないようにと思えば長文になってしまう。ショートメールもついつい「ショート」でなくなってしまうし、何なら電話できちんと伝わっていないか確認したいくらいだ。それならメールの意味もない。笑。コミュニケーションツールの多様化で、人と人との間合いは、表情や態度と言った直接的なもの以外の要素が出て来て、場合によってはその人そのものとは全く違ったキャラクターを誕生させてしまうことがありそうである。髭のような単純な作りだと何処を切っても金太郎飴だが、二重三重のキャラ持ちさんとは、面倒が起きそうで億劫である。以前、隣同士でに座っていてもスマホのチャットで話すという男子高校生の話をテレビで観たことがある。髭には到底理解できない。目と目を見て話せば良いものを、やはりコミュニケーションは実際に傍らにいて体温を少なからず感じないと駄目だ。土台自分以外の他人のことなどわかり合える筈もないから、お互いに様々な情報を発信し合いながら幾ばくかでもわかり合うのではないだろうか。

 思えばそういうコミュニケーションの消極的展開が誤解を生み、個人と個人とが疎遠になり、社会が殺伐として、国と国が妙な雰囲気になり始める。そんな頭目が危ない武器など買い集めれば、一触即発。地球は随分小さくなったから、誰かがボタンを押した瞬間に人類は破滅だ。

 さて、スマホを一旦置いて、目の前に入る人に向かってまずは微笑みを送ってみなければならない。

JUGEMテーマ:コラム

◆↓読まれたらココをポチッとお願いします!

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| エッセイ | 22:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
年の暮れに思う、自己防衛のためのエコハウス 4

 国を挙げての省エネ政策が、命を守るレベルに達しないという現状にあるのならば、業界の良心として「宅内のヒートショックによる死者」の撲滅に向けて、もっともっと住まい手と情報共有をして自らボトムアップを計らなければならないと思います。トップランナー基準と言って、大手の棟数をまとめて建てている会社は、最低限の法の網がかかっています。「ならば大手で…」というのは早合点です。最低限のと言いました。まあ、「死なない程度」とご理解ください。良心のある工務店、勉強熱心な工務店であれば、そんなものずっと昔から越えていますし、そう言う意味では言い訳が出来る基準の存在自体が弊害とも言えなくもありません。これから住まいづくりをするのならば、そんなレベルをお奨めはしません。そして地場中小の工務店で、知識が及ばないところ、価格競争で知っていても踏み出さないところが、まだまだ温熱に配慮した住まいづくりをしていない。それが今回の問題なのです。

 ただ、私は起死回生のチャンスは皆無ではないと思っています。ピンチはチャンス。大手は軽々に身動きは取れませんから、行政と連動しながら、時にはルール造りにも参加しながら、今のトップランナーの呼称を恣にしているのです。地場中小はどうすれば良いか、今までやっていたようにも地元密着で地域に根ざし、住まい手にもっと寄り添って、温熱にも目を向けて真面目な住まいづくりをすれば良いのだと思います。知識は、我々のような立場の者が全国にいます。小さな工務店は、その気になれば明日からでも仕様変更して安全な住まいを創ることが出来る。気候風土も生活パターンも熟知した地域密着な安全な住まいを建てることが出来ると思います。私にとっては、北海道から沖縄まで、同じハウスメーカーが並ぶことの方が奇異に思います。住まいの性能は、地理的条件によっても可変的な裁量が必要です。本気で住まいづくりに取り組む地域の小さな工務店こそ、死者撲滅の鍵だと思っています。

 この国の住まいづくりは、安全もエコ省エネも快適もごちゃまぜにして中途半端になってしまっている。まずは安全、その上に本来の快適、そしてその上に省エネなんです。「省エネ基準」なんて誤摩化さずに、まずは全棟安全基準を超えることだと思います。(つづく)

JUGEMテーマ:建築

◆↓読まれたらココをポチッとお願いします!

にほんブログ村 住まいブログ エコ住宅へ
にほんブログ村

※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| 住まいづくりのヒント | 07:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
【真夜中のつぶやき】 「取り戻したいもの」9

 食の話をし始めたら尽きないが、過日は知人のファームの蕎麦畑の収穫をお手伝いした。見渡す限りの蕎麦畑に結構な大人数で飛び込んで、一本一本の蕎麦の枝から、扱(しご)きとるように実をとっていく。主となる茎から何本かに枝分かれしていて、その先に少し固まって殻付きの実が房のようについている。それを握って茎を扱くと、幾ばくかの実が手に残るが、さほどのこともない。意外な程に少量なのだ。その前に、かなり等級の良い酒米の実りの稲穂の稲刈りをしたばかりだから、そう感じたのかもしれない。稲穂に比べると、それはなんと歩留まりの悪い作物なのではないだろうか。日がな一日そうやって、腰が痛くなるほどに採って回ったが、最終的にバケツ何杯分の蕎麦の実だったろうか。伺えば、脱穀し、粉にするとまた半分になるという。そう考えると、参加者全員の年越し蕎麦すらまかなえないのではないだろうか、と変な心配を抱いてしまう。蕎麦は元々痩せた土地につくるものだそうだが、それにしても当り前に食している一杯の蕎麦の有り難みが、延ばした腰の痛みとともに染みてくる。最近髭はこうして、時折、土に触れ、農の片鱗に触れることで、普段の食のことを考えている。まるでままごとのような時間に、わかったようなことを言うなと叱られるかもしれない。むしろ叱られるべきだ。そう言う人々のお陰でこの命を繋いでいる。

 コンビニで何でも買える時代に、そんな一つ一つに引っかかっていては間尺に合わないと言われるかもしれない。ただ、余りにも引っかからなさすぎると思ったりする。引っかからないから、どんな添加物が入ろうが気にならないし、栄養価も、どうかすると「味」すら気にしていない向きがある。それが、各々血肉骨となっているとすれば、現代人の脱力感も理解できなくもないから末恐ろしい。

 かつてこの国は、国民の大多数が土に触れ、自ら食するものの殆どをそこから生み出し、決して贅沢ではないが由来のわかる地元のものを食むことで自分の肉体を常に維持していたと言ってよい。都市が出来、農から離れる人々が増え、その割合がいつしか逆転し、農が一部の専門職のものになってから、この歪みが起こりはじめたのかもしれない。今は自分の肉体が、何から変化(へんげ)したものか知る由もない。「もの」と「もの」との間に常に貨幣が介在し、いよいよ効率の良さが利潤を産み始めて以来、今につながる。換金できる効率のためなら、内実はさほど問題ではない。結果、我が身が何から出来ているかもわからないとは何とも物悲しくはないだろうか。コンビニの棚に並んでいるレトルトが自分だと思ったら、空しくないだろうか。最近の髭が、ものを口に運ぶ前につかの間躊躇うのはそんな、とても面倒くさいことてある。笑。

JUGEMテーマ:コラム

◆↓読まれたらココをポチッとお願いします!

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

※あなたのPC・スマホからのワンクリックが励みです。笑

 ←ここも!ここも!

| エッセイ | 22:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
| 1/13PAGES | >>