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エコハウスと共通のものさしのこと 2

 住まいの性能を語るには、様々なものさしを総合的に使い、バランスを見て判断することが大切ですが、日本の省エネルギー基準が迷走する中、まずは自己判断ですぐに時代遅れになるようなものを掴まないようにうまく使っていくのは良いことだと思います。最近一番耳にされるのは、平成25年以降、国の基準のものさしとなったUa値(外皮熱還流率)かもしれません。これは、建物の様々な部位から逃げていく熱、熱損失を表面積で割った値です。またそれ以前のQ値(熱損失係数)は、各部位の熱損失量と換気の熱損失量を足して延べ床面積で割った数値となります。この二つの数値は似ていますが、換気を考慮するか否か、除する値が床面積か、表面積かで違ってきますが私たちはこの二つの地値の違いで建物の特性のようなものを類推します。また、C値(隙間相当面積)は、建物一棟一棟ごとに実際に測定する数値で、建物全体の隙間を延べ床面積で割った数値です。最近は随分改善しましたが、C値は個別の測定値ですので全棟測定が必須となります。この3つの数値が今一般の方が読むハウトゥー本でもしきりに出て来ていると思います。いずれもより小さい数値が高性能を示すことが出来る訳で、この物差しを使って性能表示をすることは、これからの住まいづくりには普通のことになっていくのだと思います。ただ、数値だけですべてが語れる訳ではありませんので、その先を考察することが大切です。「で、お宅のUa値はどれくらいですか?」というお客様が陥りやすいのはここ止まりであること、住まいづくりはここがスタートで、問題はそこから先だということなのです。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
エコハウスと共通のものさしのこと 1

 近年、お客様とお話しをしていて何が大きく変わったかというと、気密・断熱が当然の前提条件として語られることが多くなったと言うことかもしれません。以前は九州などでは「そんなのいるのか?」と言うところからお話ししなければなりませんでしたし、沢山の誤解を乗り越えて方向性をお話しするところからでしたから、大変でした。ともすると、25年前のお客様は、自分が高気密高断熱の家を建てていることすらわからずに、私の思いに賛同して建ててくださっていたと言うケースもあるほどです。最近のエコハウスブームでかつてのお客様とお話ししていて、「あなたが言っていたのはこういうことなんだね。いやぁ、あのときはよくわからなかったけど(笑)」と当時の仕事を褒めてくださるお客様もいるくらいですから、当時どれほど納得して付いて来てくださったかは怪しいところがあります。結果オーライで良かったのですが、そう考えると社会全体の流れは大きく変わりました。勉強されるお客様は、プロアマ問わないハウツー本を何冊か読まれて、初手から「で、お宅のUa値はどれくらいですか?」と聴かれることもしばしばですから、こういうお客様を前に、従来のビルダーさんは太刀打ちできないのではないでしょうか。そう言う意味では、望ましい傾向かも知れません。その上で、「で、坪単価どれくらいです?」と畳み掛けられるとちょっと閉口しますが(笑)、サバサバとそこから入られる方も大変多くなって参りました。皆が同じ物差しで住まいを語ることは決して悪いことではありません。そのものさしのお話しを今回は取り上げてみたいと思います。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
テレビ取材を受けました。

 先日、昨年11月に竣工した山東美建ゲストハウスにて、佐賀テレビさんの「かちかちプレス」という番組の特命Pressというコーナーの取材を受けました。山東美建社屋の一角に突如出来た「小さな家」は一体なんだ?という取材だそうで、温熱的に本当の快適を実感して頂くための仕掛けを少しお話ししました。エリアの情報バラエティー番組のワンコーナーなので、お伝えできることには限りがありますが、高性能住宅のことが少しでもご紹介頂けたら嬉しいです。(佐賀筑後エリアの方、放送は4月19日(金曜日)の15時50分からだそうです。)また、翌日4月20日はこの山東美建ゲストハウスにて、HIGECAFE in OGIを開催します。髭が入れる珈琲を楽しみに、よかったらお寄りください。

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| 住まいづくりのヒント | 14:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいの高性能化を結局誰がやるかということ 5

 時は熟していると思います。30年前、断熱や気密をご説明しても抵抗こそあれ、なかなか理解して頂けなかった頃のことを考えると夢のようです。ただ逆に住まい手の方もむやみにUa値やC値を連呼し、それだけですべてを判断するような風潮にも不安を感じずにはいられません。性能は当然の事として、どんな暮らしがしたいのかが一番大切ですから。ニーズに対して、どう業界がきちんと答えて行くかと言うことがこれからの鍵だと思います。都合の良い数字だけを並べて、売らんかなの手法でバランスを欠いたものを作るのではなくて、本当に快適と省エネを両立した末永く評価される住まいを創っていくことが、私たちの次の世代にも貢献することになります。国の基準はあまあまですから、当面は業界の倫理観が問われます。正しい知識をご説明して、住まい手と共有する理解を具現化していくことこそが、より良い住まいづくりになります。そう言う意味では、営業トークではなくて、昔の職人トークが一番有効だと思わないではいられません。地場に根ざした設計事務所や工務店が、しっかりと勉強すれば再評価されていく時代だと思います。実に、全国区の大手ビルダーなどが跋扈するのは、世界の何処を見てもこの国しかないのですから、これからは地場企業の時代だと言いたいのです。住まいの高性能化は、加速する住まい手のニーズと、地方が先導してやっていくこと、そう思うのです。(おわり)

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| 住まいづくりのヒント | 07:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
住まいの高性能化を結局誰がやるかということ 4

 今の流れを見ていると結局、原動力になるのは、住まい手自身のエコハウスに対する理解と知識に他ならないのではないかと思ったりします。それが、お茶を逃がした性能に落ちついたり、あるいは外皮だけの一人勝ちのメーカーさんに行ったりするのはどうにも勿体ない気がします。このニーズは、受け皿さえ整えば、地の利を知り、地域密着できちんと性能票時を出来る地方の設計事務所や中小ビルダーが担うべきだと思っています。一棟一棟手作りをする感覚で、なおかつ大手と同じ物差しを使って性能表示が出来るのですから、怯むことはありません。もう住まい手のマインドは充分に暖まっていると私などは思います。今年のPHJのエコハウスアワードは、昨年までの次世代基準ゾーンというカテゴリーが足切りでなくなりました。パッシブハウス基準と、それに準ずるエコハウス推奨ゾーンで募集をかけたのですが、なんとエントリーは31作、一次審査通過は23作でその中のパッシブハウス基準ゾーンは5つもありました。ハードルを上げて集まらないのではないかという懸念が吹き飛ぶほどの応募で、私たちの感覚以上に住まいの高性能化は確実に加速しているのです。あとは、住まい手への啓蒙とマッチングのみだと思います。あらゆるバランスをきちんと見据えた上で、住まい手の皆さんに説明するべきだと思います。住まいの性能は、大手だから出来る領域というイメージを飛び越える加速度を示し、むしろ、地域の中小の実力のある担い手でしか出来ないレベルに至っていることを伝えるべきだと思います。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
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