さて、暑くなってくるシーズン。どうしてもエアコンのお世話にならなければならないのですが、エアコンが効かない。エアコンは調整が難しく不快だと言うお話しは良く聞きます。ではそれほどエアコンは発展途上なものなのでしょうか。ご存知の方も多いですが、エアコンはヒートポンプという原理を使い熱媒にポンプを使って圧力をかけたり圧縮したり、その力を緩めて一気に膨張したりする事で熱を創り出します。ここで熱と言うのは、熱いと感じる「熱」も、冷たいと感じる「熱」も含みます。便利な事に、すごくおおざっぱにいえば、原理の回路を逆回転させれば、冷房にも暖房にもなると言う訳です。このエアコン、実は1時間に600㎥もの必要な温度の空気を吹き出す事が出来ます。あの小さな壁掛けエアコンから、すごい出力があるものだと感心しますが、お話ししているようにとんでもなくコンパクトなのに有能な装置だと言う事が出来ます。600㎥だと考えると、一般的な規模の家の中の空気を所定の温度にする事など案外簡単にできるほどの能力なのですが、ではなぜ、私たちの感じるエアコンのイメージとは大きなギャップがあるのでしょうか。
これからの季節、夕方からどうしても蒸れて、設定温度をどんどん下げても何となく涼しくない。効いていないのに、足元だけが冷える。クールビズ?設定温度28℃?いやいやそれでは暑くてたまらないでしょ。と褒めちぎったエアコンも、立つ瀬がないほどの言われようですが、実は悪いのはエアコンではなくて、どんな空間でエアコンを使うか。つまり住まいの方にその原因があるのです。ではその濡れ衣(笑)について、ご説明します。(つづく)
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