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エアコンは本当に不快かというおはなし。2

 さて、暑くなってくるシーズン。どうしてもエアコンのお世話にならなければならないのですが、エアコンが効かない。エアコンは調整が難しく不快だと言うお話しは良く聞きます。ではそれほどエアコンは発展途上なものなのでしょうか。ご存知の方も多いですが、エアコンはヒートポンプという原理を使い熱媒にポンプを使って圧力をかけたり圧縮したり、その力を緩めて一気に膨張したりする事で熱を創り出します。ここで熱と言うのは、熱いと感じる「熱」も、冷たいと感じる「熱」も含みます。便利な事に、すごくおおざっぱにいえば、原理の回路を逆回転させれば、冷房にも暖房にもなると言う訳です。このエアコン、実は1時間に600㎥もの必要な温度の空気を吹き出す事が出来ます。あの小さな壁掛けエアコンから、すごい出力があるものだと感心しますが、お話ししているようにとんでもなくコンパクトなのに有能な装置だと言う事が出来ます。600㎥だと考えると、一般的な規模の家の中の空気を所定の温度にする事など案外簡単にできるほどの能力なのですが、ではなぜ、私たちの感じるエアコンのイメージとは大きなギャップがあるのでしょうか。

 これからの季節、夕方からどうしても蒸れて、設定温度をどんどん下げても何となく涼しくない。効いていないのに、足元だけが冷える。クールビズ?設定温度28℃?いやいやそれでは暑くてたまらないでしょ。と褒めちぎったエアコンも、立つ瀬がないほどの言われようですが、実は悪いのはエアコンではなくて、どんな空間でエアコンを使うか。つまり住まいの方にその原因があるのです。ではその濡れ衣(笑)について、ご説明します。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 07:12 | comments(0) | trackbacks(0) |
エアコンは本当に不快かというおはなし。1

 連日、これで5月かという暑い日が続いています。先日は、北海道で30℃を軽々越える温度を記録し、普段損な事を考えない人でも、「地球温暖化」という言葉が頭をかすめた方も少なくないかもしれません。確かに、僅か30年ほど前に、高気密・高断熱の勉強をしに北海道に通っていた頃には、北海道の住宅には冷房装置はそれ程普及していなかったし、その後札幌でもクーラーが必要というお話しを伺い、九州は何処に置いて使ってんだ?と質問も受けた事があり、徐々に今のようになってきたのではないかと思います。この季節になると、必ず伺う事になるのが、特に女性陣のエアコン嫌いです。いれなければ暑いけど、入れると下半身が冷えてしまって、倦怠感や体調不良を起こすというお話しです。暑いから冷やすのに、身体冷えてしまって不快などという痛し痒しが至る所に起こります。それではエアコンは、それ程微調整のつかない乱暴な空調設備なのでしょうか。

 夕刻お父さんが帰宅してナイターを観ながらビール缶をプシューッと開ける頃、何だか家中熱気がこもって暑くて仕方がない。エアコンの設定はどうなってんだ。とリモコンを持ち出すと、27℃設定。いやいや効かん効かんと見る見る23℃とかに下げてしまう。クールビズでは28℃なんて言ってるけど、そんなのでいれる訳がない。とフルパワーでエアコンを回していると、お母さんは足が冷えて、お父さんやり過ぎでしょとなってくるのです。さて、これから益々暑くなっていく夏。どうやって過ごしましょうか。今回は、そんなお話しです。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 07:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
今年も酷暑の予感…。夏に備える断熱。5

 炎天下のもと、素直に日傘をさすように、木陰に佇むように、私たちは感覚に素直になって、この夏を乗り切る工夫をしていかなければなりません。見た目だけの日本家屋の継承ではなく、その経験値を受け継げば、屋根にはしっかりと断熱材を使い断熱をするべきなのです。更に進んで、エアコンで室内の空気の温度をコントロールしようと思えば、建物全体を気密・断熱して暖めたり冷やしたりした空気が、外気と混ざり合わないようにまたすぐ冷めたり暖まったりしないように工夫しなければなりません。そのための気密・断熱なのです。室内の空気は、内部発熱や私たち自身の発熱、日射による熱の流入が冬には味方になりますが、夏には足を引っ張る要因になります。すなわち、夏に効く断熱を考えれば、冬のための防寒レベルではまだ足りないのです。もっと言えば、私たちは熱を皮膚に触れる空気の温度以外に「ほう射(輻射と同意)」を感じています。この二つの要素を感じる訳ですから空気を整えるだけではまだ足りません。床・壁・天井の面の温度を整えなければなりません。だから、外皮の気密・断熱だと言う事です。壁・天井の温度が極端に上がってしまうのがこの夏の室内の蒸れの大きな要素です。これを押さえられるかどうかが要なのです。室内の温度と囲む内面の温度を整えるとどう言う事が起きるかというと、冬は今の暮らしよりも低温でも寒くないし、夏は今の暮らしよりも高温でも暑くありません。往々にして、これまでの夏蒸れの原因は、室内温度変わらないくらい、あるいはそれ以上に、この面温度の影響を受けていると言えるのです。

 技術は整っています。あとは、感覚を信じてこれまでの概念を現実に即して乗り越えて、実行あるのみ。一棟でも多い、夏にも耐えうる本当のエコハウスが増える事を祈るばかりです。(おわり)

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| 住まいづくりのヒント | 06:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
今年も酷暑の予感…。夏に備える断熱。4

 住まいの高性能化の過程の中で、冬の防寒に効く断熱レベルが、夏の避暑には少しばかり不利に働き、夏蒸れするという現実がある事から、断熱は「夏は逆効果」という誤認が産まれている事も高性能化のお話が進まない理由だと思います。プロでもなかなか上手く説明できる人は少ないと思います。ただ、結論から先に言えば、夏温度の上がるエリアでは、夏の方が室温キープが不利だから、夏に照準を当てた断熱レベルの住まいを創れば、冬も暖かく暮らせる事は明らかなのです。様々なシミュレーションソフトにより、暖房需要、冷房需要が設計段階であらかじめ計算できるようになってきたのですから、それを使いながらより省エネに夏も冬も守られた安全かつ快適な住まいを押し進めて行くべきだと思わないではいられません。宅内で熱中症なんて、住まいづくりをしている我々から言わせれば悲しすぎます。

 住まいの性能については、義務教育の理科の実験レベルを駆使すればかなりの部分理解可能です。ただ、実はそこに、古くからの慣習や、本来の感覚とずれている思い込みなどが加わると、少しおかしな方向へいってしまいがちです。すでに35℃を行ったり来たりする状態で、かつての街並と違い建て込んでいる都市部の住宅街で、リビングの窓の向こうに隣家のエアコンの室外機がブンブン回っている状態で、自然通風で涼を得るという方法は叶いません。何らかの冷房、つまり空気の温度を下げる必要があるのですから、それを効率よくするための器作りはもはや必須なのです。国が定める断熱グレードのレベルも何となく冬を意識しているので、私の言う断熱と比べると全く足りない。つまり中途半端と言わざるを得ないのです。「もっと断熱すると涼しい」といえば、今までの既成概念ではなかなか理解できないかもしれません。「もっと断熱をすると冷房が効く」というと少しわかりやすいかもしれません。又謎めいた事を言いますが「もっと断熱をすると、より高い温度でも快適である」となるのですが、ここの部分の説明を最後にしたいと思います。(つづく)

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| 住まいづくりのヒント | 07:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
今年も酷暑の予感…。夏に備える断熱。3

 この稿を書いている最中にも、北海道で39℃などというとんでもないニュースも飛び込んできました。断熱は、冬のものだというイメージが払拭されない方達には、イメージしてほしいのです。昔の瓦屋根には山ほどの分厚い土の層が下地として使われていました。茅葺き屋根なんてまさにストロー状の断熱材で、色々な意味で昔の住まいには屋根断熱が自然素材でしっかりあったのです。ところが昨今の瓦屋根は、防水シートの上に桟を打って止めて行くのですから、瓦の直下はもろに小屋裏なのです。2階の部屋が、これから熱気で人のいる空間としては殆ど機能しなくなるのは、そのためだと思いませんか?そう考えると、少なくとも屋根にはしっかりと断熱をした方が夏は凌ぎやすい事は明白なのです。古民家のように、襖障子で仕切られて壁がほとんどなかった頃は、おそらくそう言うものを取っ払って、輻射の影響だけを軽減した屋根と通風でしのいでいたのだと思います。

 ただ、昨今の異常な高温は、通風と言う概念では太刀打ちできません。空気自体を少し冷やさないと辛抱ならない夏なのです。そこで、壁やほかの部分も含めた外皮を、気密・断熱して外界から遮断して、その部分を出来るだけ小さなエネルギーで冷やしたり暖めたりしようというのが、私たちの言う高性能住宅の考え方なのです。さっき言った襖障子の家に、何台ものエアコンを取り付けて、莫大なエネルギーを使ってエアコンを回している住まいがこの国には五万とあります。少なくとも、家庭用エアコン1台で快適を得られる技術はもう普通にあるのにです。しかもそれで、エアコンを使用するのが勿体ないとか言ってる。いやいや勿体ないのは、気密断熱しない家でエアコンを使う事だと突っ込みたくなるのです。この負のルーティンを早く払拭していかなければなりません。(つづく)

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