この数日の北部九州の雨は、凄まじいものがありました。福岡でも実に2日間、夜も昼も暇なく強い雨が降り続き、このまま止まないのではないかと段々怖くなるほどでした。佐賀方面では2ヶ月分の降雨量が一日で降ると言う記録的な雨だったそうです。各地で爪痕も残されましたが、被害に遭われた皆様には心からお見舞い申し上げます。
さて、東北の大震災以来、私がずっと言いつづけているのは、私たちの日常と言うものが極めて脆弱なインフラの上に成り立っているということで、一度そう言うものが何処か部分的にでもダメージを被ると、一気に総崩れになってしまうようなところが見受けられます。本来は教訓的な出来事のあとに、反省と対策がしっかりなされていくべきなのですが、様々な理由によってそれが誤摩化されている風潮もなくはありません。ともすれば、みんなでわざとなるべく考えないようにしているのではないかと思えるほどです。
住まいづくりにおいても、目の当たりに崩壊する木造住宅の映像が沢山流れてから、耐震性や構造強度に関しては以前より関心が深まりました。そこを重点的に強化してアピールするハウスメーカーも増えました。しかしまだまだ住まいは脆弱だと言わざるを得ず、やらなければならないことも沢山なのです。喉元過ぎればではないのですが、この夏の酷暑のひどさも住まいの性能の脆弱さに他なりません。今回はそんなお話から。(つづく)
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