いよいよ寒い季節がやってきます。地球温暖化と言えば全体が底上げされて、冬も寒くなくなるのではないかと一見思いますが、どうもそうではないらしい。要はこれまでよりも激しい厳しい気候帯になる感じで、夏の酷暑と合わせるように冬は厳冬がやって来る傾向にあるとも言われます。家の中にいて寒さ対策としては、着衣量を増やしたり暖房したりするのですが、夏の冷房に相まって、冬もエアコンで暖房をするお宅も昔よりは増えてきました。オール電化で経済的なメリットもあるのだと思いますが、夏のエアコン嫌いと同じく、冬もエアコンは悪者扱いされる場合が多い。夏は「なかなか効かないが効けば底冷えしてしまう」と言うもの。これがエアコンに問題があるのではなくて、住まいそのものの性能の不足であることはこれまで何度もここで書いてきました。いわゆる室外の温度を取り込んでしまうレベルの性能では、室内面、つまり壁床天井の温度が空気の温度について来れずに高くて、体感的に快適を得ようと思えば、必要以上に温度を下げなければならず、身体の芯を冷やしてしまい不快だと言うことなのです。エアコンは、エアーコンディショナーの略で、空気そのものの温度をたちどころに整えてくれることに関してはとても有能なマシンです。ところが、必要以上に空気温度を下げなければ涼を得られない環境下で使うから、不快が伴うと言う事になります。高性能の住まいでは、面温度に邪魔されることがないから、もっと高い室温でも満足度が出て来て、サーキュレーター(扇風機の類い)と併用させながら、動かしてあげるとより体感温度が下がり、快適が得られるとご説明しています。つまり住まいの基本的な性能ありきな訳です。
さて、寒くなってきましたから、今回は冬はどうなのかと言うお話しから。(つづく)
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