年明けからのコロナ禍によって、私たちの暮らしは一変して、これまでの価値観も随分変わっていこうとしてます。アフターコロナという言葉になかなか現実味がおびてこない今、ウィズコロナなんて言う言葉まではじまって、私たちは少なからず何かしら不安の渦のなかで及び腰に呼吸して毎日を送っています。住宅業界もそんな中、悲喜交々で、かなり混乱していますが、こんな中でも住まい作りはそうそうやり直しが効くものではありません。一度建設すれば、どんな粗悪なものでも2.30年は存在し続けるものですし、多大な投資を伴いますから失敗はしたくないですよね。ただ、この後に及んでというか、こんな状況下でも案外、人の価値観というものは一旦固定化するとなかなかそこを超えられないもので、見聞きする住宅業界の状況からすれば「なんだかなあ」のお話も非常に多く聞くようになって来ました。
思えば、エイプリールフールに始まったくだらない布マスク配布騒動があっても、もう市場にマスクはあるのに性懲りもなく第二弾でまだ配ると言われても、7割は家にいろ、会社には行くな、でも金は落とさなければならないから、旅行には行け、と言われても、「経済は大事だから○民党」という感覚は少なからずこの国のかなりの人々の中に根強くある感覚なのかもしれないと思ってしまいます。昨今の大手マスメディアを巻き込んだいわゆる○通方式のメディア戦略連動の政治のたまものなのでしょうが、ごく普通に考えれば矛盾だらけの世の中が近年まかり通っていると言わざるを得ない。転じて住宅業界の中を見回しても、此の期におよんでも、なお、大手ハウスメーカーのブランディングに乗っかって、創るのではなくついつい家を買ってしまう皆さんの感覚も今だ根強く存在するのです。
今回は、ちょっとそんなことを取り上げてみたいと思います。(つづく)
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