建築YA「髭」のCOLUMN

福岡を中心に住まいづくりをする建築YAのコラム
ドイツ視察2016-5【第20回国際カンファレンス2】
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     カンファレンス初日は、昨年のライプチッヒでもそうでしたが、施設内での大ホールで幕があきました。日本のこういうものと少し趣きが違うのは、司会進行と言う感じではなくファイスト博士自らがフリーな感じで舞台に上がり「皆さんおはよう」と言う感じで自然に始まっていくということかもしれません。博士がご挨拶の中で今年のカンファレンスを紹介し、ハッセン州知事、ダルムシュタッド市長、ハッセン商工会議所代表の祝辞のあとに欧州議会議員の方のお話があり、最後に、著名な作家・評論家でもあるフランツ・アルト氏の講演がありました。こうなると自分の語学力のなさが何とも悔しく、同時通訳は英語と中国語のみなので、英語通訳の単語を拾いながら、スクリーンの写真や図表を拾うと言うまるで赤子のような理解力で時間を過ごしました。自分たちの専門分野の事ではあるので、空気感から仰られる事はそうでない方よりはある程度推察がつきます。ただ、その場にいると本当にもっと知りたいと言う渇望が沸いてきます。帰国すれば今度はきっと英語をと思うのは、このときばかりです。なかなか実行には至りませんが。笑。沢山のデータを指し示されながら、過去のデータと未来予測を含めてパッシブハウスの必要性をお話しされている事はもちろんなのですが、フランツ・アルト氏が示したグラフの中の一つが、私の目にぐっと飛び込んできました。そのグラフでは、すでに真っ赤な原発が過去のものとしてしか扱われて2010年には、その領域がなくなっているのです。世界の潮流はすでに原発などと言う経済性もなく、制御が効かずとんでもなく危なっかしい、未来にリスクしか残さない原発はすでに終わった過去のものという感覚なのだと思いました。日本を含めて、いくつかの国が、原発に未だ依存(我が国は実際には依存していませんが)しているなかで、世界の流れはこちらが本流だと言う事を思い知る瞬間でした。後日のセクションでのお話の中でも、しばしばこの原発の話題が重要な問題として取り上げられて、私たちは少し肩身の狭い思いをしながらそのお話を伺っているという感じでした。熊本の震災が起きても、一旦再稼動したものを止めてしまっては、二度と再稼動するチャンスが訪れないと、国民の安全などどこ吹く風で停止させない今の日本は、一体何をやっているのでしょうか。時折分からないセンテンスに狼狽しながらそう言う事が頭を何度もよぎりました。国内にいると、何とか綱渡り的に私たちの日常があり、その綱渡りがこれからも当たり前のように続くと錯覚してしまっている思考停止からなかなか抜け出せませんが、このままでは日本はガラパゴスどころか、常軌を逸したエネルギー政策を銭金のために猛進する鼻つまみ者と化してしまいます。徹底した省エネと環境保全によって、少しでも持続可能な社会を目指すと言う世界共通の流れに背を向ける今の日本の一員として、私は本当にこのグラフ一枚を指し示されただけでも学びがあったと思いました。グラフの赤いゾーンは2050年の予測まで2度と広がる事はありません。理解した人間がもっと声を上げて、国を変えていかなければならないと思わないではいられません。何よりも、福島の現状を見れば、省エネや環境保全をいくら地道にやっても、一瞬にしてその努力が瓦解してしまう原発です。即時停止、廃炉しかないと確信を深めた瞬間でした。大ホールのスケージュールが終わると、各セミナールームでの分野別のセッションが2日間に渡って繰り広げられます。参加者はどのセッションへも参加でき、スケジュールを見ながらはしごすると言った感じです。(つづく)
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    | 歴史・文化・旅 | 17:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
    ドイツ視察2016-4【第20回国際カンファレンス】
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       午後から私たちは市街地に建つ会場のスタジアムに向かいました。古い街並に非常に近代的なフォルムを持った建物が非常に過激なところもまたドイツらしさなのかもしれません。建物内は複雑な動線経路で、セミナールームや大ホール、企業ブースが並ぶ空間をつなぐ思い路鋳物でした。プレイベントの一環で催されるいくつかのワークショップのうちから、私たちは最新PHPPと汎用CAD連動して入力していくシステムのワークショップを選択して体験しました。昨年のライプチッヒでも発表されていましたが、更なる進化をとげて、可能性は無限だいな試みがすでに始まっています。どこまで進むのかと言う感じですが、今後の開発に期待大です。詳細はメンバーでまとめておりおり発表していくと思います。昨年もそうでしたが、この会場の雰囲気がたまらない。一旦始まると期間中は世界中からパッシブハウスに関わる方達が集まって、仲間となってワイワイやるのです。各所には企業ブースが出来、先進の技術や製品を惜しみなく情報提供しています。会場の核場所にはカフェやドリンクコーナーがあり、IDカードをぶら下げていれば全てフリー、ランチもフリーで取れます。そんな中で、一年ぶりに顔を合わした人々が「去年もいたよねー」などと握手を交わし、どんな事をやってるかなど雑談したりしているのです。パッシブハウスに関わる皆さんの空気感のすべてが、ここで味わえるような気がします。午後のワークショップから、森代表とも合流し、不案内のオジさん3人は一気に安心な時間を夫まくる事が出来始めました。笑。
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      | 歴史・文化・旅 | 13:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
      ドイツ視察2016-3【ダルムシュタッド・感動の1stパッシブハウス】
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         ダルムシュタッド駅に隣接するホテルにチェックインした私たちは翌日、午後のプレイベント参加までの時間を市内散策と大切な目的に使いました。駅は比較的新しい街区にあって、今回のカンファレンスがある旧市街地の会場まで朝から歩いて向かいました。昨年のライプチヒでも街を上げてのイベントでポスターなどが貼り巡らしてあったのだがと言っているうちに、ありました。笑。会場に近くなるにつけてこのポスターを見かけます。そうこうするうちに、本拠地パッシブハウス研究所の前まで来ました。挙動不審のおじさん3人に、若者が声をかけてくれました。「カンファレンスに参加するの?ここは研究所で、会場はこのむこうだよ!」とご親切な案内です。もちろん分かっていますとも、しばし研究所を見たかったのさとにんまりしていると、今度は坂の上から長身の男性が自転車でかなりのスピードで近づいてきました。「やあやあー」とにこやかな表情で急ブレーキをかけたのは、PHIアジア担当のカウフマンさんでした。彼は昨年のライプチヒでもご親切に会場を案内してくださったり、アジア圏の方を集めて臨時のパーティーを開いてくださったり、我々の強い味方です。今年の後半は来日していただくことも内定していて、サイクリンググロープをはずして握手を交わし、和やかな再会となりました。これから準備でお忙しそうで、「じゃあ会場で」と研究所に入っていかれました。また、インターネットで研究所が公開クイズをやっていた二つのBOXも広場にまだ展示してありました。右が、一般的な断熱BOX、左の赤いのがパッシブレベルの断熱BOX。中には大きな氷が入っていて、どれくらい解け方が違うかと言う話です。月初めから置いてありましたが、中を小窓からのぞくと、右側は抱えられるほどの一塊の氷があり、左はまだまだ大きな氷でした。素敵なパフォーマンスです。 会場はダルムシュタッドでも旧市街の中心的な建物が並ぶ中にドイツらしいモダンなデザインのスタジアムです。私たちはカンファレンスのチェックインだけ済まし、今回の旅の一つの目的とも言える、25年前にファイスト博士がこの地で作られたパッシブハウスを見に行こうと地図情報を手かがりに歩き始めたのです。結構な距離がありました。3人で色々な話をしながら、まだ先かまだ先かと足を進めます。それは旧市街の風景が途絶え、いくつかの丘を抜けて大きな公園を通り過ぎ、ふっと現れた閑静な住宅街の中にありました。ただ、街区のほとんどが芝屋根で、それがごくごく自然に見える街並なのが不思議です。眼に焼き付いているこれまで写真でしか見た事がなかったパッシブハウスが視線に入り、「ついに来た」とその建物を見上げました。25年の時間は経ているものの、先年性能も劣化していない事が証明されたパッシブハウスとのご対面は感動ものでした。近所の方も出てきて、「何何、お前達はこれを見に来たのか?」と解説付きです。博士のおうちは一番奥だよと教えていただきました。ご縁があり、日本で3棟目の福岡パッシブハウスを森さんとご一緒させていただき、ドイツツアーに参加してインスブルックで博士にお会いして以来、ことあるごとに博士に再会する厚遇を頂き、ここから始まったパッシブハウスの様々な出来事の末端に、今、自分もいると思うと何だか身震いを覚えました。全てがここから始まったんだろうと思います。しばらく周囲に佇んで、サッシや北側のサンルームを見ていました。博士の住区だあろう一番奥の部分には、太陽電池パネルが乗ったり、風速計が回っていたりとリアルに研究が継続中である事も見て取れました。それはそれは心地よい時間、雲一つない快晴のダルムシュタッドでした。
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        | 歴史・文化・旅 | 12:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
        ドイツ視察2016-2【UNILUX社視察〜ダルムシュタッド】
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           フランクフルト空港から車で数時間、ひたすらアウトバーンを激走してUNILUX社をたずねました。チャネルオリジナルの皆さんのお計らいで、現地マネージャージェンスさんのご案内。ジェンスさん自ら運転するフォルクスワーゲンのワゴン車は、速度無制限のアウトバーンを激走し、私たちは時折(笑)四肢をこわばらせながら車窓の美しい風景を愉しんでいました。工場内部の写真を撮影してお見せ出来ないのが残念ですが、ジェンスさんは大変気さくな方で、工場を丁寧に隅々まで見学させてくださいました。現在さらに生産効率を上げるためのラインの一部やり直しをされているそうですが、ガラスの供給から、樹脂、樹脂アルミクラッド、木製、木製アルミクラッドの全てのラインが休まずに窓を作り続けていると言った感じで、高性能である事が当たり前のかの国でこれだけの窓が作られて、使われている事に感動し羨ましく思いました。続々と出荷を待っているサッシの中に
          は我々が普段見た事もないような巨大なヘーベシーベ等も沢山出荷を待っていて、まだその賭場口に立たされている我々よりも、何ステップも先を確実に進んでいるかの国の窓事情をまざまざと見せつけられました。出荷しているものは標準でトリプルガラスのウォームエッジ、それがドンドン巨大化していっていると言う感じ、樹脂にしろ木製にしろ耐候性を上げるためにアルミクラッドとしているものが多いです。またすでにチャネルオリジナルを通して出荷輸入されているサッシのメンテ向けに
          専用の治具を使ってのメンテナンス方法などをレクチャーしてもらいました。取り付けから、メンテナンスまでをセットとして、こういうものが当たり前に日本でも使えるようになれば良いと思います。生産ラインのいたるところに製品のクオリティーチェックをする責任者の方がおられて、各部署に厳しいチェックの指示が飛びます。機能的な生産ラインの中で、最終的には人の目や手触りなどを詳細にチェックする仕組みに好感が持てました。ショールームにてランチをごちそうになり、意見交換などさせていただいたあとに、私たちは今度はドライバーをお若いシュルツさんに交代していただき、ダルムシュタッドに向かいました。途中、ご紹介いただいていた住宅展示場に立ち寄り、こちらでの住宅事情にも触れました。新築の住宅がかの国でも高嶺の花のようで、日本もこれから総量が激減し(数的にはすでに飽和していると言う意味に置いて)より質の高いものが求められていくのだと思います。私たちは、シュルツさんに「シューマッハ」というあだ名を付けました。寡黙な好青年ですが、ハンドルを持った瞬間に以外にも男前な運転をしてくださいます。我々をダルムシュタッドに送られたあとにまた会社に戻られる事を考えると本日中に何百キロ走るのだろうと思うと、心は急ぎ足になって当然です。アウトバーン、しっかり体験させていただきました(笑)。さて、いよいよパッシブハウス研究所があり、ファイスト博士のパッシブハウス第一号が存在するダルムシュタッドに足を踏み入れました。駅前のホテルにチェックインし、チャネルの皆さんとお別れしました。旅の冒頭を安心なものにしてくださって感謝です。JUGEMテーマ:建築
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          | 歴史・文化・旅 | 10:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
          ドイツ視察2016-1
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             今年のPHI(パッシブハウス研究所)の国際カンファレンスは、「20周年でダルムシュタッド」というお話は、昨年のライプチッヒのカンファレンスで伺って、それ以来、脳裏から離れないまま一年が過ぎました。研究所の本拠地であり、パッシブハウス誕生の地を踏んでみたいと言う願望は日に日に増すばかりで、先年渡航のPHJのメンバーは事あるごとにそのお話をしていました。折しも熊本の大地震で福岡も何だか落ちつかない中、ためらいはありましたが、やはりその想いは消す事が出来ず19日の夜中にフランクフルトに向けて飛び立ちました。先年のライプチヒのメンバー4人のうち、ご都合がどうしてもつかなかった事務局長をのぞく3人、一歩国外に出れば赤子も同然の決死の珍道中の始まりです。カンファレンスではPHJ森代表とも合流し、ファイスト博士、アジア担当のカウフマンさんとも再会です。さていかがなります事か。羽田国際線ターミナルに滋賀、松山、福岡から集合した3人は、まずはターミナルで一献。さあ寝るぞと夜中に機内へと乗り込み、11時間半のフライトで早朝のフランクフルト空港に到着。当日はチャネルオリジナルのご案内で、UNILUX社(木製・樹脂の大手窓メーカー)の工場視察に伺いました。空港から爆走するワーゲンの大きなワゴンに身を任せて、新幹線並みにどんどん後ろ向きに行き過ぎていく車窓の風景は、必ずと言って良いほどに高い塔屋を持つチャペルとそれを取り巻くような家々の集落、ぶどう畑などののどかな田園風景と時折並んでいる大きな風力発電のプロペラ、雲一つない澄み切った空に、「あーまたドイツに来たー」という感慨とともに、時折、福岡は揺れていないか、馬鹿げた政治は暴走を進めていないかということが脳裏をよぎる時間でした。旅の始まりです。
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            | 歴史・文化・旅 | 11:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
            原点への旅 番外編 札幌
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               東京の会議を終え、そのまま北海道に飛びました。いくつかの所用をこなすためのものですが、もう20年以上も前の事、私の現在の仕事の根幹はこの地に萌芽したと言う事が出来ます。不思議な巡り合わせが重なって、札幌出身の建築家M氏と知り合い、北国の家づくりを学びその技術を九州に移植すべく、しばしばこのルートを往復し、事あるごとにこの地のお仲間に助けて頂いた日々です。このたびも訪札をお知らせすると、お忙しい最中集まっていただいて宴となりましたが、20年前と変わらぬ空気感がすぐさま再現されるから不思議です。住まいづくりを肴に平気でお酒が飲めるお仲間達というものもちょっと外から覗けばかなり異様な集団なのかもしれませんが、私はこの空気感の中で育てていただき、鍛えていただき、また優しく応援し続けていただいたのです。今、所属団体のお世話役などの出事もふえましたが、何と言っても私の住まいづくりの原点は彼の地のこの方達との出会いに他なりません。当時右も左も分からず、向こう見ずにも北の大地に降り立ち、この方達に自分の疑問をぶつけまくった。この方達はどこまでもオープンに、「九州でお前が本気でやるなら」と工法の手ほどきから入手しにくい材料の調達まで快く助けてくださいました。今、私が非力ながらお世話役などしているのも、この方達への恩返しという気持ちが根底にあるのかもしれません。
               人生において、私する部分などはごくごくわずかで、本来は大きな時間軸のなかで、先人達に薫陶を受け、またあとに続くものにそのバトンを渡していく事が本道だとつくづく思ったりします。お恥ずかしながらつたない私の仕事を見に来てくださったり、様々な交流があるのも若い日にこの地で頂いた萌芽がはじまり、今更ながら感謝の気持ちを噛み締める至福の時間でした。発展途上で志はまだ半ば....雪の札幌で心新たにして帰福したいと思います。
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              | 歴史・文化・旅 | 07:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
              原点への旅 5 東福寺 その三
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                 今から思えば、三十数年前に私の建築屋人生をこの京都からスタートさせることができた事は、その後の時間を思えばどれほど豊かな事だったかと感謝しかありません。私はよくいうのですが、お給料を頂きながら京都、奈良というふんだんに点在する教材を見て回ることが出来た御陰で、普通に学校を出て建築の仕事につかれた方とはまたすこし違った視点を持つことが出来たかもしれません。スクラップアンドビルドが常道であるこの国にあって、まさに京都は全く違った時間が流れる場所です。古今のものが混在し、スパイラルに今も変化し続けていく古都を肌で感じる事が出来たのは本当に感謝です。あの頃もう少しどん欲にしていればという後悔の年が無いといえば嘘になりますが、いえばきりがありません。青二才の自分なりに必至だった事は確かなので及第点としたいと思います。また、京都は喫茶の習慣がまだまだ残っていて、いわゆるシアトル系ではなく昔ながらの喫茶店スタイルが点在しています。「建築」「珈琲」「Jazz」「木造」「伝統」「歴史」色々なキーワードをつぶやいていくと、私の原点の多くは、この場所に今も息づいているような気がしてきました。ゆとりのある観光旅行ではないので、半日ほど駆け足で周り帰福しましたが、思いの残る小旅行となりました。  JUGEMテーマ:京都
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                | 歴史・文化・旅 | 08:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
                原点への旅 4 東福寺 その二
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                   東福寺の開山堂の掃き清められた白砂は、見事に掃き目を市松に規則正しく、その広大な広さからも、作務の中で、修行僧が無心に帚を使っていたのであろう事は想像されます。白砂と、わずかに立つ帚目だけで、これほどのモダンな景色を創りだせるとは本当に感動ですが、私は禅寺のそういう足し算ではなく、引き算で美しさを表現していく世界がとても好きです。現代は、ともすると、過度に盛って盛ってという足し算をしていくものの方が豊かだと言う価値観が巾を利かしているのかもしれません。しかし、実は一見素っ気ないこういう設えの方がひとたび視点を落とし始めると奥深い世界を感じることが出来て見ていて飽きない感じがします。見ている側の心が鏡写しに、その時々で違って言えるのも面白い。どれほどの時間、毎日毎日この開山堂をお守りしている僧達が、この帚目を淡々と整え続けているのかと思うと、宇宙すら意識する感じさえします。無駄無く事足りていて、もう加える事も減らす事も必要なく奥深く美しい世界がそこにあるとすれば、私たちの仕事にも十分に通用するお話だと思ったりします。どこまでも見飽きることなく視線を預けて、佇んでいる事が出来る世界です。 JUGEMテーマ:京都
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                  原点への旅 3 東福寺
                  0
                     伏見稲荷の次に立ち寄ったのは、一駅隣りの東福寺。京都で紅葉と言うとこの場所の写真が掲載されますが、今年は暖冬で不調だったかもしれません。臨済宗東福寺派の大本山で、私の父方の郷里の菩提寺の筋の本山にあたります。禅宗様の建物は質実剛健、私はその凛とした姿が好きですが、京都の中でも私の大好きな場所の一つです。この日は快晴の空に黒々と逞しい伽藍が映え、幸運にも普段見られない三門の上層の特別公開がなされていて、何度と訪れている場所なのですが、初めてその上層を見る事が出来ました。国宝の三門の上層には、釈迦如来と16羅漢が納められていて、中は極彩色に極楽浄土の世界が広がっていました。人々は浄土の下をくぐり、参禅したのです。感動でした。いつもの見学コースは、金堂から回り込み、方丈に上がり、昭和の名庭園士、重森三玲作になるモダンな庭をゆっくりと見るのが常でした。枯山水の前では何時間も腰を下ろしもの思いにふけった事もありました。回遊して次々と展開していく庭は静かなれどドラマチックです。最後は、通天橋を渡り開山堂へ。実は昔、この廻廊の拝観料の番をしていたおばさんに、大きなお札しかなくて拝観をお願いしたところ、おつりが無くて「あなたが忘れなければ良い。いずれまた」と手でイケイケと合図して通してくださった事がありました。観光客など他には無い静けさの中の出来事でしたが、私にはそのおばさんも禅の達人に思え、言葉を深く噛み締めたものでした。禅のことなど語るほどの知識もありませんが、自分磨きに静かに座るその空気感が好きです。つたない人生の中でいくつか私には原点となる場所がありますが、この東福寺伽藍もまたその一つなのです。
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                    | 歴史・文化・旅 | 05:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
                    原点への旅 2 伏見稲荷大社
                    0
                       前日のJAZZバーでは、お店を守っておられる二代目ママさんにお目にかかれなかった事が心残りでしたがしっかりあの空間にはお礼を述べてきたので新天地での御繁盛を祈念して私の思い出は懐に納める事が出来ました。翌日は、朝から雲一つない晴天で、プチ旅の二カ所目は伏見稲荷大社に寄りました。近頃PHJのメンバーさんが訪れるFBの写真にたまらなくなり、私が京都に就職したばかりの頃に会社で担当したのがこの大社の本殿の丹(に)塗り(塗装替え)の工事でした。本殿のそばに仮設の仮殿を立て、ご神体を移して工事に入ります。職人は泊まりがけで潔斎して白装束で工事に入るという古式ゆかしき伝統に則った仕事でした。もちろん私は設計部の小僧ですから、社務所と会社の伝令をしたり、役所に書類を出しにいったり、文化財や、風致関係の部署には随分鍛えられました。また当時の宮司さんには、夜中に誰にも見られずにご神体を移すの見たいか?と言われて真に受けて「はい」と答えると「そんなん見せられる訳ないやん」とニヤリとからかわれたことを覚えています。何れにしても、30年あまり前の事とはいえ、時間の流れが今より気が遠くなるほどにゆったりとした桃源郷のような場所でした。今ではすっかりここも様変わりして、外国の方の観光客の方が日本人より多いのではないかと思うほどに、異国の言葉が飛び交いごった返す観光スポットになっています。昔はこれほどに人がいたかなあと思ったり。記憶と言うものは関心の薄いところにはどこまでも曖昧なものです。神前でこれまでの自分の経緯をご報告し、お守りいただいた感謝の想いを込めて参拝させていただきました。稲荷と言えば、お狐様というイメージがつきまといますが、実はここにお祀りされている稲荷神社の御祭神の字迦之御魂大神は、古来からこの地を治める山科の豪族が信奉した豊穣の神で、白髪白鬚の稲の穂を担いだ老人の姿だと何かの本で読んだ気がします。全国の稲荷社も同じで、お狐様はその使いだそうです。実に数十年ぶりの訪問、いちいちが懐かしい時間でした。(つづく) JUGEMテーマ:京都
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                      | 歴史・文化・旅 | 07:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
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