建築YA「髭」のCOLUMN

福岡を中心に住まいづくりをする建築YAのコラム
自己矛盾のすまいから...。1
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     例えば、精一杯我慢をして、節約をして暮らして、少しでも迷惑をかけないようにと気を使っていても、それが快適にも省エネにも貢献せずに、浪費と環境負荷を大きくしていると言ったら皆さんどう思われますか?世の中には、「身も蓋もない」という言葉がありますが、まさにそんな表現になってしまいます。ただ、これが、案外日常の私たちの暮らしぶりそのものであると言わざるを得ないのです。「うちはすきま風だらけだから、換気は出来ています」などと半笑で仰る方もいらっしゃいますが、これも実際とは大きく異なります。こんなことの積み重ねが、実は私たちの暮らしで今大きく孕んでいる矛盾の根源なんです。

     どんなに入母屋の素晴らしい大工さんの腕の結晶のような住まいにも、部屋ごとのエアコンが付けられて、壁から無造作に冷媒管が何本も映えてきていて、夏になると、室外機が家の周りでブンブン回り始めて、ヒートアイランドの元凶となっているのがいわゆる夏を旨とした「スカスカの家」。「風通しいいよ」は野中の一軒家のなしですし、瓦屋根の下地として沢山の土を乗せなくなった昨今のこういう住まいは、夏の輻射も止められない見かけだけのものになっていることが多いのです。今回はそんなお話から。(つづく)

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    | 住まいづくりのヒント | 06:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
    「普通の家」の構築 5
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       まずは、「普通」と言う基準をもっと考えるべきだと思います。割と穏やかで、自己主張することが苦手なこの国の人々は、慎ましやかに、控えめにが美徳としてずっと暮らしてきました。雨風しのげば、という住まいに暮らす幸せも、充分正義だとは思うのですが、しかし、よく考えてみると、その精神論は現実と遊離して、気がつけばそういう住まいの中で灯油を驚くほど使い暖房し、あるいは家の周りに室外機が何台も並ぶほどのクーラーで冷房しながら暮らすという現実に陥ってしまっていないでしょうか。それが、果たして日本人の好きな謙虚な暮らし方かと言えば、実は真逆を迷走しているかもしれないと気付くべきです。

       しっかりと予算を立てて、孫子の代まで住み続けることが可能な、エネルギー負荷が少なく、しかも一番大切なのは「快適な住まい」を建てることこそが、実は控えめで、謙虚で、環境に共生した生き方なのだと私などは思います。

       人間の快適をしっかり約束する家ことが、「普通の家」だと思います。これからは、安かろう悪かろうは時代錯誤の粗悪品です。キャッチばかりエコハウスや省エネ住宅よさようなら。実のある「普通の家」を皆さんとともに増やしていきたいと思います。(おわり)

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      | 住まいづくりのヒント | 06:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
      「普通の家」の構築 4
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         当然の欲求として、雨風から身を守るのと同じように、温度差によるストレスから身を守る空間こそが、「住まい」と呼ぶにふさわしい。そういう観点から言えば、この国の住まいは未だ発展途上で、極端に言えば傘をさして野原に立っているに等しいのです。昔から、建築の専門教育では「住まいは夏を旨とすべし」

        と兼好法師の徒然草を引用して、住まいは夏向きに建てるべきだというのが正義だと教えられてきました。屋外と変わらない環境で冬も過ごせと言うのも酷なのですが、兼好法師はまだ冷房装置のない時代の京都の町家に住んでこの台詞宣っている。つまり冬は着込んだり暖を取ったりすれば何とか凌げるが、夏の蒸し暑さはどうにもしようがないとぼやいたのです。彼の時代にもしエアコンがあれば、「エアコンの効く住まいを建てろ」と言った筈なのに、誤解が誤解を生んでエアコンの効かない住まいが今日まで量産されつづけてきたと言うことなのです。「普通」の感覚と言うのは非常に大切で、暑い寒いは自分の感覚で判断すべきです。何も鎌倉時代の法師の台詞を引用するまでもありません。ご自分の感覚が一番リアルなのです。私は子どもの頃から、福岡に暮らして、「九州は暖かい」と言う言葉に疑問を持っていました。小学校に暖房装置すらない(職員室にはあるのですが。笑)そういう街に暮らして今の仕事をしているのです。これを克服してくれる住まいこそが、普通の家だと思うのです。(つづく)

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        | 住まいづくりのヒント | 07:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
        「普通の家」の構築 3
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           いつも、私たちは社会の価値観と現実的なコストと対峙しています。「予算がないからそこまでは…」という言葉は、何とも切ない言葉ですが、それを何とか回避しながら、少しでもまともな住まいをと、日々七転八倒の日々なのです。ただ、それにはやはり価値観の変革が一番必要だといつも思います。

           例えば、予算がないからと新築で少々雨漏りしてもよいと思う人はいません。なのに、同じくらい大切な温度が漏れ漏れの家、新鮮空気が室内に届かない家でも、予算だから仕方ないとついつい思ってしまう。これは価値観なのです。超高性能であり、高気密高断熱である以上、「普通」はもっと粗悪品となってしまいます。「普通」のものが、しっかり気密・断熱されて、寒暖の差、汚染された空気から住まい手を開放する「普通」が欲しいといつも思います。では、欧州が極端にお金持ちかと言えば、そういうことではありません。例えば、年間を通して暖房をしないでも室温の下限が法律で12℃以下にならないようにと定められている価値観なのだと思います。コストも、自分も子も孫もそれぞれの代で建てるからかけられないルーティーンなのです。三世代に一回だと考えれば、今の3倍かけてもとんとんです。現実は倍もかけなくても、今の住まいの「普通」より格段のハイスペックは現実化するのです。(つづく)

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          | 住まいづくりのヒント | 07:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
          「普通の家」の構築 2
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             「高気密高断熱」などといつまでも言っているから、なかなか然るべき性能にならない、むしろ「普通」に作られている住まいの方が、「漏気密低断熱」だ!!と私が声高に吠えたのはもう何十年も前です。あの頃から今日まで、この国の住まいはどれほど性能向上したかと言えば、私感ではありますがあまり変わってはいない。かつて「高気密高断熱住宅」と呼ばれて何となく人気がいまいちだった同じものが、エコハウスとか省エネ住宅と名前をチェンジしてようやく市民権を得始めているというようなそんなところでしょうか。

            「次世代省エネ基準」という前世代の基準がありますが、世の中は、漸くその基準がこれからの最低の義務基準になろうとしているところなのです。「高性能」とか「超高性能」と言われると敷居も高く、二の足を踏まれる方もいるかもしれませんが、そもそもの基準が低すぎる。建て続けられている今の普通が、お粗末過ぎるのです。

             少なくとも、室内で暑い寒いがほぼ解消できる住まいを基準とするべきです。そうなれば、今「超」がつく性能が「普通」になります。住まいの役割から考えても、そうなるべきです。必ず、「そこまではいらない…」とか「贅沢」などという言葉がちらほら聞こえてきそうですが、例えば欧州などはもう殆どそうなりつつあるのです。しかも、再生エネルギーを効率よく使いながら。「そんな上手い話しはない」と言われそうですが、現実です。つまり、一歩日本から出ると、もっと省エネに、もっともっと快適な家がスタンダードだ、普通だと言う国は少なくないのです。(つづく)

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            | 住まいづくりのヒント | 06:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
            「普通の家」の構築 1
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               最近の住宅事情を考えると、ふっとずっと昔にこのコラムに書いた内容を思い出しました。そのタイトルも「脱高気密高断熱宣言」当時は、一瞬「あ、コイツ方向転換か?」と物議を醸しましたが、内容は真逆で、「高」断熱、「高」気密なんていつまでも言っているから遅々として高性能化が進まないのであって、もうそろそろ「高」という字をとっぱらって、気密断熱で言いじゃないかと言うものでした。まあ、無名の私がいくらそう騒いでも、世の中に変化がある訳でもありませんが(笑)、それくらいの気構えでという意味を込めてのコラムでした。当時は高気密高断熱と言うと、ビニール袋を頭からかぶって暮らしいてるような誤解もまだまだ多かったんです。

               時代は変わって、最近の認識では気密断熱は性能アップには必須条件であることは認識されてきました。また、あえて業界は高気密高断熱と言う表現はトーンダウンして、「省エネ」を連呼するようになって来たと言ってもよいかもしれません。「省エネ住宅」とか「エコハウス」という正義の味方的なイメージが、今空前のブームなのですが、実はそう呼ばれている住宅の中でも、本来の省エネ感が現実として実感できるものはごく一部だと言ったら言い過ぎでしょうか。言葉先行で何となく、実力が付いてきていない感じがしなくもないのです。(つづく)

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              | 住まいづくりのヒント | 07:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
              家族に寄り添う住まいになりますように 5
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                 さて、この稿の最後です。今、日本の住まいは性能と言う部分が大きくクローズアップされて、逆にそこに集中するあまり、他のことが割と軽んじられる傾向があります。本来は、誰に頼んでも満足できる性能であれば、住まい手家族はもっと別の事を沢山考えられるのではないかと思うのです。どんな食事の仕方で、どんな余暇の過ごし方で、どんな就寝の仕方でとどんな暮らしをされるのかと言う部分をもっと考えられると思うのです。なのに今は、UA値だC値だとばかりやるもので、そういうことが少し後回しにすらなっている。これは本末転倒と言えるかもしれません。勿論、何度も言いますが、性能を数値化できない、現場で測定をしないと言う姿勢の作り手は論外です。そういうものは話しにならないとして、住まい手家族が考えるべきことは、「どんな暮らしをするか」ということに終始するのです。性能に関しては、我々にお任せくださいと早く言いたい。その上で心から愉しめる住まいづくりをしてほしいのです。2020年の義務化はその福音になるかと期待しましたが、あくまで下限の規制なので、そうはなりません。

                 快適を実感できなければ、スペック上の数値の意味は頓挫してしまいます。どちらも大切ですが、本来の住まいは、一にも二にも実感としての快適性が担保されなければならないのです。性能面でまだまだ発展途上の今、から騒ぎだけして一時の流行だけにはしたくないと言うのが私の本音です。ちょっと俯瞰で眺めれば、今よりも格段に性能が良くなることも、実はそれほど驚くことではありません。日本は特に遅れています。この時代に住まいづくりをする方達には、家族に本当に寄り添うような住まいづくりのために、その場しのぎではないサポートをしていきたいと思います。(おわり)

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                | 住まいづくりのヒント | 06:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
                家族に寄り添う住まいになりますように 4
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                   しばらくは、カタログのスペック競争のような様相になるのかもしれません。しかし、そういうデータは購買意欲を増す営業的なツールでもなんでもなく、住まいの性能の基礎となる部分で、カタログにデータを載せていても、個体検査を実施していないとか、案外いい加減なものも少なくないようですから、要注意です。スペック競争は様々な意味で落とし穴がなくはないので気をつけるべきかもしれません。すべては、信頼のおけるプロと、タッグを組むことだと思います。その上で、さてどんな住まいを創ろうか、そこが大切なのです。住まい手の皆さんが、性能を気にされるあまり、そこをおろそかにされる原因のひとつは、我々業界に自浄作用がないからであって、私自身、その責任の一端を感じるばかりです。やはり、住まい手の暮らしの場として、住まいがどうあるべきかを蔑ろにして、性能も何もないと思うのです。競争激化で淘汰のあとには、やはりその原点に戻るのだと思いますが、当面はこれまで安価で作り手側都合の規格満載の量産住宅がこれまで通り、ちょっと性能を良くした程度で「エコハウス」とラベル替えをして跋扈することを心得ていかなければならないのかもしれません。

                   住まいは住まい手ご家族のためのベースですから、その暮らしがもっともっと染み込んでいかなければならないのだと思います。(つづく)

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                  | 住まいづくりのヒント | 06:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
                  家族に寄り添う住まいになりますように 3
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                     ともすると、最近の住まいづくりは、スペックの数値データに終始し、本来の住まいづくりでよくよく考えなければならない部分にスポットが当たりません。数値データはあくまでひとつの目安となりますが、それだけでも善し悪しは断定できません。例えば外皮の平均U値を見たところで、それは大きな数字より小さい方がより性能は良いことは理解できますが、例えば同じようなU値の住まいでも、断面構成によっては、全体が平均にそのU値に近く好ましい状態と、各部位で数値がバラバラで、平均するとそうなるのとでは全く意味が違います。隙間相当面積C値も、一カ所穴があいてるか、逆に平均してまんべんなく隙間があるかの差でリスクは大きく違います。これらのことは、快適や耐久性に直結していることなので、やはり然るべきプロがジャッジする必要があると言わなければなりません。勿論、データ根拠の計算や、現場単体ごとのデータ測定はこれからは必須で、それをしない住まいは論外です。ただ、それは達成のゴールではなく、あくまでスタートだと認識するべきだと思います。住まいの性能がいちいち語られなくなったら、それはあるいは理想かもしれません。そこからスタートして、そこからどんな住まいを創るかを考えたいと思うのです。

                     住まいづくりはもっともっと、楽しいものです。

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                    | 住まいづくりのヒント | 06:41 | comments(0) | trackbacks(0) |
                    家族に寄り添う住まいになりますように 2
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                       誰も余り省エネなど考えなかった時代は、あんなこんなと色々なご要望の中に、ご家族の暮らしが垣間みれてくることが容易でした。それに私たちが、省エネなどのご提案を付加していけば良かったのですが、最近はその辺りをかなりしつこく掘り下げなくては、肝心のその部分が見えにくい傾向があります。もし、性能だけでよいのであれば、高性能な白い箱を工場生産で均質に作れば良い訳ですから、私たちの仕事ではなくなると言うことだと思います。実際の住まい手が、自ら住まいの性能のメカニズムやデータ数値を理解することは勿論良いことなのですが、只それだけに終始してしまうことは、長い時間スパンで考えた時に、決して良いことではないと思うのです。勿論、性能が担保出来ない住まいは論外です。これからそういう住まいは減りつづけ、世の中からそういう住まいづくりはなくなっていくとは思います。ただ正直、2020年基準もまだまだ性能的には足りないと思います。然るべき性能であることが前提条件ではありますが、住まいは住まい手ご家族の暮らしそのものですから、そういう住まいでどんな暮らしをしていくのかと言うことが大切なのです。

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